国立大学法人 豊橋技術科学大学

旧国際協力部門

ICCEED(International Cooperation Center for Engineering Education Development)

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実施済事業

文部科学省・国際協力イニシアティブ「産学連携による開発途上国の大学工学部の機能強化」

プロジェクト期間 2007年 - 2009年

開発途上国では、多くの場合、国際競争力をもつ成熟した産業を確立することが難しく、政府の予算も限られており、大学あるいは教育・研究への十分な投資を行うことが困難です。

そのような中、産学連携の促進を通じて、開発途上国の工科系大学の機能を強化することには高い意義があると考えられます。 本事業では、文部科学省の支援を得て、2007年度から2009年度までスリランカ国内モロツア大学をモデル大学として事業を構築し、産学連携促進のためのガイドラインを策定いたしました。

インドネシア高等教育開発計画プロジェクト(Higher Education Development Support (HEDS) Project)

プロジェクト期間 1990年 - 2002年7月

本プロジェクトは、インドネシアの地方開発政策の一環として、スマトラ島、カリマンタン島にある地方大学強化を目的に日米共同で開始した、インドネシア政府と米国国際開発庁(USAID)及びJICAとの協力事業です。

日本側(JICA)は対象となる11大学の工学部に対して教員の専門知識向上、研究活動の強化等を目的とする支援を行い、日本側協力機関として国内委員会が組織され、本学、埼玉大学、東京工業大学、長岡技術科学大学が参画しました。本学から国内委員会委員や、その他多くの教員を長期・短期専門家・講師として派遣し(延べ131名)、 また、日本での研修員受入れ(126名)を行う等本事業実施に積極的な支援を行いました。この HEDS プロジェクトは、JICA が実施した終了時評価 (1999年1月)で、JICA 教育プロジェクトの範となる優れた成果を挙げたとされている事業です。

HEDS プロジェクトへの協力を契機として、本学とインドネシアの大学や高等教育当局者との協力関係が築かれ、本学の国際交流及び多くのインドネシア留学生の受入れに繋がっています。具体的には、本学との大学間交流協定に関しては、プロジェクト対象11大学のうち、シャクアラ大学(バンダアチェ市)、北スマトラ大学(メダン市)、アンダラス大学(パダン市)、ランポン大学(バンダルランプン市)と協定を締結した他、ホスト大学としてプロジェクトに参画したインドネシアを代表する大学であるバンドン工科大学(バンドン市)、ガジャマダ大学(ジョグジャカルタ市)及びスラバヤ工科大学(スラバヤ市)とも協定を締結し、国際交流活動が継続されています。協定締結校のバンドン工科大学とは平成19年度から大学院修士英語コースでのツイニングプログラムも開始されました。

悔やまれるのは、本事業期間中の1997年9月、本プロジェクト活動のために派遣された大竹一友教授及び冨村勉事務局長が派遣中に不慮の飛行機事故に遭い逝去されたことです。本学キャンパス内には、両人の国際協力の功績を称えた記念碑が建てられており、 両人の功績は本学教職員の国際協力への意志として引き継がれています。

マレーシア・マルチメディアネットワーク教育プロジェクト

プロジェクト期間 2001年7月 - 2004年6月

マレーシアでは国家レベルで IT振興を図り、高度情報化社会の拠点として、2020年までに先進国入りを目指した「マルチメディア・スーパー・コリドー(MSC)」計画が策定され、1999年にはIT及びマルチメディア関連のエンジニア養成のためのマルチメディア大学(MMU)が設立されました。

JICA は、 MMU をハブとした地方教育機関をリモートサイトとしたマルチメディアネットワーク教育体制確立を目的とした標記技術協力プロジェクトを実施しました。

本プロジェクトに関しては、本学は4系から長期専門家・調査団メンバーを派遣し協力を行いました。

アフリカ人造り拠点プロジェクト

プロジェクト期間 2000年 -

我が国によるアフリカの域内協力支援として、東アフリカ(ケニア・タンザニア・ウガンダ)における社会・経済開発と貧困削減に資する人材育成を目的に、ケニアのジョモ・ ケニアッタ農工大を中核とするアフリカ人造り拠点「African Institute for Capacity Development (AICAD)」が設立され、JICA による技術協力を中心とした機能強化・活動支 援が行われてきました。

国内委員会委員及び調査団メンバーとして本学教員が参画しました。

スリランカ情報技術分野人材育成計画プロジェクト

プロジェクト期間 2002年6月 - 2005年5月

本事業は、スリランカのIT 関連人材育成のため、コロンボ大学スクール・オブ・コンピ ューティング(UCSC)を対象に、WBT(Web Based Training)を中心ツールとした産業 界のニーズに適応した効果的な研修を行う能力を向上させることを目的としたJICAの技術協力プロジェクトです。

本事業に関して、国内委員会委員長及び短期専門家として本学教員が参画した他、 短期専門家としても本学教員が現地指導を行い、研修員受入れも行いました。

国際研究プロジェクト

豊橋技術科学大学は、国際共同研究に関連する活動の全学的な組織的な取組みを強化することをねらい、ICCEED連携事業「国際研究プロジェクト」を行いました。

学内応募の中から 2010年 8月に採択された研究課題「水質汚濁物質の動態解析研究とインドネシアにおける水環境研究ネットワークの構築」(代表者: 井上隆信建築・都市システム学系教授)をICCEEDは支援しました。この研究課題では、バンドン工科大学、ガジャマダ大学など、インドネシアの諸大学とともに、2012年3月までの間、共同研究に取り組みました。

大学生のための国際協力セミナー

「大学生のための国際協力セミナー」は国際協力に関する幅広い活動についての理解を深め、また、国際化する世界の中で技術者としてどのように国際協力と向き合うかを考えるため、 本学学生を対象として開催されました。

この講師として、 海外青年協力隊経験を持つ本学卒業生または理工系大学の卒業生を招きました。

  • 2009年度: 石井 範子 氏、 巣山 裕記 氏
  • 2008年度: 山口 祐佳里 氏、 葛尾 明巳 氏
  • 2007年度: 小沼 明 氏、 山崎 博憲 氏
  • 2006年度: 近藤 整 氏、 高木 喜一郎 氏

工学教育プロジェクト開発、形成調査、評価分析

ICCEEDは、工学教育分野での国際協力、開発援助プロジェクトの開発とそのための調査、プロジェクトを評価するシステムの開発、JICA、JBIC が実施するプロジェクトへの参画・協力を行いました。

ベトナム「ホーチミン工科大学地域連携機能強化プロジェクト」

プロジェクト期間 第1期: 2006年1月 - 2009年1月

ベトナム南部の地方ニーズに対応した研究技術開発及び地方人材育成に取り込むこのプロジェクトは、JICA 技術協力事業として、2006年1月より開始されました。

本学は、プロジェクト開始当初から多数の教員を短期専門家として派遣するほか、本センターの教員1名を長期派遣し、実施にあたりました。2009年からはプロジェクトの第2期が熊本大学を中心として始まっています。

産学官連携を通じた地域産業振興のプロジェクト案件形成支援

ICCEED は 2007年から2009年まで、スリランカのモロツア大学を対象に文部科学省「国際協力イニシアティブ」教育協力拠点形成事業により「産学連携による開発途上国の大学工学部の機能強化」プロジェクトを行いました。

このプロジェクトでは、産学連携組織を発足させるなど、同大学の体制を整備しました。この事業の成果を踏まえ、産学官連携を通じた地域産業の発展と工学教育の高度化を目的とする新たなプロジェクトの案件形成を同大学等と共に行いました。

産学官連携コーディネータ養成

プロジェクト期間 第1期: 2007年-2009年

ICCEEDではJICA課題別研修を利用して「自動車裾野産業の育成のための産学官連携コーディネーター養成」を、2010年度には「地域産業育成のための産学官連携コーディネータ養成」 セミナーを実施しました。

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