研究業績

主要論文

            
  論文リスト 平 成 21年
穂 積 直 裕   
 著書、学術論文等の名称 単著、共
著の別
発行又は
発表の年月
発行所、発表雑誌等
又は発表学会の名称
概     要 番号
(著書)
1 誘電体物性 共著 平成14年10月 培風館 絶縁材料、誘電材料、光材料の開発と応用のために必要な誘電物性について解説。(絶縁破壊に関する章を担当)
大木義路、岡本達希、穂積直裕、西川宏之
著02-1
2 電気設備の診断技術 共著 平成15年10月 電気学会 電気設備の診断による経済効果に関する章を担当。
(編著)河村達雄、田中祀捷
著03-1
3 電気・電子計測 共著 平成20年10月 オーム社 電気計測に関する章を担当。
(編著)田所嘉昭
著08-1
(原著論文)
1 Dielectric Loss Measurement of Plasma Polymerized Ethylene Films in Vacuo and Effect of Hydrogen Treatment 共著 昭和57年1月 Jpn. J. Appl. Phys., Vol.21, No.1, pp.195-196 (1982) 電子絶縁材料として有望な「プラズマ重合エチレン薄膜」を作成し、真空容器から取り出さない状態で誘電損失を測定。誘電損失は真空中では膜作成直後の値を保つが、空気中では上昇。空気曝露の前に水素処理すると誘電損失の上昇を抑制できる。空気中では膜中のフリーラジカルが酸素と結合して誘電損失の上昇をもたらすが、水素処理によってラジカルが終端すると空気曝露時に酸素と結合できないとして説明。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
N.Hozumi, T.Takao, Y.Ohki
論82-1
2 Effect of Atmosphere on Dielectric Properties of Plasma Polymerized Ethylene 共著 昭和58年4月 Jpn. J. Appl. Phys., Vol.22, No.4, pp.636-639 (1983) プラズマ重合エチレン薄膜を作成し、各種の処理によって膜の安定化を図った。ESRで測定されるフリーラジカル量の減衰は水素、空気中で大きい。フリーラジカルは空気中では酸素を捕獲するが、水素に曝露した後空気中に取り出したものは酸素を捕獲しにくいことなどをESCAで測定。フリーラジカルを減衰させた試料は空気中に取り出したときの誘電損失の増加が少ない。導電率は空気中で熱処理すると酸化により増大するが、アルゴンや水素中で熱処理するとフリーラジカル減衰の効果により減少する。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
N.Hozumi, T.Takao, Y.Kasama, Y.Ohki
論83-1
3 エチレン-スチレン共重合体の電力ケーブル絶縁体への応用の可能性 共著 昭和62年8月 電気学会論文誌, Vol.107-A, No.8, p.404 (1987) エチレン-スチレン共重合体はベンゼン環による電子エネルギー吸収効果によりポリエチレンに比べて高い絶縁性能を有すると考えられている。そこでこの材料を用いて絶縁厚2.5mmのケーブルを作成し、常温及び90℃における雷インパルス破壊試験を行ったところ、いずれの温度においても従来の架橋ポリエチレンに比べて破壊値の向上が見られた。(実験計画立案に関する協議、実験および解析の分担推進)
池田雅昭、大木義路、穂積直裕
論87-1
4 Simultaneous Measurement of Microscopic Image and Discharge Pulses at the Moment of Electrical Tree Initiation 共著 昭和63年4月 Jpn. J. Appl. Phys., Vol.27, No.4, pp.572-576 (1988) 電力ケーブルの破壊メカニズム解明を目的とし、ポリエチレン中の電気トリー発生の瞬間を観察した。半導電性針電極をモールドした極薄の試料に交流電圧を印加し、光学顕微鏡画像(分解能2μm程度)と部分放電(感度0.05pC程度)を同時観測。最初の放電はトリーが数μmに達したときに発生し、必ず正パルス(針が正極性のとき)から開始する。放電の休止と枝分かれの間の密接な関係などを明らかにした。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
N.Hozumi, T.Okamoto, H.Fukagawa
論88-1
5 Effects of Agglomeration of Carbon Particles in the Semiconducting Material on the Dielectric Strength of XLPE Insulation 共著 昭和63年6月 IEEE Trans on Electr. Insul., Vol.23, No.3, pp.335-344 (1988) 電力ケーブルの絶縁性能向上を目的とし、半導電性電極と絶縁層界面を添加剤で改良。非イオン性界面活性剤を半導電層材料に混入し、ポリエチレンの架橋工程で界面から浸透。絶縁破壊値の向上が見られた試料を電子顕微鏡で観察した結果、半導電層中のカーボンの分散がよくなっており、滑らかな界面が形成されていた。カーボンの凝集体の大きさは100nmのオーダーであることから、この大きさの不整が絶縁破壊に影響することが示唆された。(実験計画立案に関する協議、実験および解析の分担推進)
T.Okamoto, N.Hozumi, M.Ishida
論88-2
6 TEM Observation of Electrical Tree Paths and Microstructures in Polyethylene 共著 昭和63年7月 Jpn. J. Appl. Phys., Vol.27, No.7, pp.1230-1233 (1988) ポリエチレンの交流電気トリー発生時に観測される0.05pC程度の微小部分放電の発生と同時に電圧を遮断し、トリーの成長を長さ6μm程度で停止させた試料を作成。これを電子顕微鏡で観察し、トリー発生起点を初めてとらえた。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
N.Hozumi, T.Okamoto, H.Fukagawa
論88-3
7 エチレン-スチレン共重合体の高次構造が絶縁破壊特性に及ぼす影響 共著 昭和63年8月 電気学会論文誌, Vol.108-A, No.8, pp.321-328 (1988) ポリエチレンにベンゼン環を導入すると電子エネルギー吸収効果により絶縁耐力が上昇するが、導入方法により効果が異なることを解明。ポリスチレンブレンドおよびスチレングラフト共重合ではスチレンが粒子の形でバルク中に存在し、導入効果が小。エチレン・スチレンランダム共重合ではベンゼン環が分散性よく主鎖に結合しているため少ない導入量で効果が大。(実験計画立案に関する協議、実験および解析の分担推進)
池田雅昭、松尾克也、大木義路、穂積直裕、原重雅浩
論88-4
8 ポリエチレンの高次構造と電気トリーの発生現象 共著 昭和63年12月 電気学会論文誌, Vol.108-A, No.12, pp.535-542 (1988) 長さ10μm以下の交流およびインパルス電気トリーを透過型電子顕微鏡で観察。結晶構造の自己相関解析を行い、結晶構造との関係を解析するためにはトリーの直径を100〜200nmに抑制する必要があることを解明。トリー起点に対してポリエチレンの結晶ラメラが放射状に集中しており、トリーはラメラに平行に伸びだしていることを統計的に説明。インパルストリー起点に対してはラメラの集中が見られず、トリーは交流の場合に比べてより正確にラメラに平行に成長。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
穂積直裕、岡本達希、石田政義、深川裕正
論88-5
9 Dielectric Breakdown Strength Affected by the Lamellar Configuration in XLPE Insulation at a Semiconducting Interface 共著 平成元年8月 IEEE Trans on Electr. Insul., Vol.24, No.4, pp.599-607 (1989) 電力ケーブルの絶縁性能向上を目的とし、半導電性電極と架橋ポリエチレン絶縁層の界面を非イオン性界面活性剤で改良した。絶縁破壊値の向上が見られた試料を電子顕微鏡で観察した結果、界面付近のポリエチレンのラメラ結晶が界面に対して垂直にそろっている傾向が見られた。これを界面に対するラメラの平均的な角度として定量化し、絶縁破壊値の間に相関があることを示した。(実験計画立案に関する協議、実験および解析の分担推進)
T.Okamoto, M.Ishida, N.Hozumi
論89-1
10 The Influence of Morphology on Electrical Tree Initiation in Polyethyiene under ac and Impulse Voltages 共著 平成2年8月 IEEE Trans on Electr. Insul., Vol.25, No.4, pp.707-714 (1990) 長さ10μm以下の交流およびインパルス電気トリーを透過型電子顕微鏡で観察。交流トリーは直径100nm程度の中空のパイプであり、トリー内部には約100nmビッチのコルゲート状の「くびれ」あり。トリー起点に対してポリエチレンの結晶ラメラが放射状に集中しており、トリーはラメラに平行に伸びだしていることを統計的に説明。インパルストリー起点に対してはラメラの集中が見られず、トリーは交流の場合に比べてより正確にラメラに平行に成長。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
N.Hozumi, M.Ishida, T.Okamoto, H.Fukagawa
論90-1
11 ポリエチレン中の初期電気トリーの成長に及ぼす空間電荷の影響 共著 平成3年4月 電気学会論文誌, Vol.111-A, No.4, pp.341-349 (1991) ポリエチレン中の電気トリー進展過程解明のため、発生直後の枝分かれが少ないトリーの進展を詳細に観察した。酢酸ビニル(VA)を共重合させ、空間電荷がたまりやすくすると正負の部分放電のアンバランスが大きくなり成長速度が増加。周波数を上げて空間電荷がたまりにくくすると放電1発当たりのトリーの伸びは小さくなる。これらの結果をもとにトリーの進展は負の半サイクル時に部分放電などを介してトリー先端付近に注入、捕獲された空間電荷が次の半サイクルで電界を強調し絶縁破壊をもたらすことによると推定。(実験計画立案に関する協議、実験の推進並びに実験結果の解析)
穂積直裕、岡本達希、今城尚久
論91-1
12 顕微赤外分光によるXLPE絶縁体中の添加剤濃度分布の分析と絶縁破壊強度に及ぼす効果 共著 平成3年8月 電気学会論文誌, Vol.111-A, No.6, pp.516-524 (1991) 電力ケーブルの絶縁性能向上を目的とし、半導電性電極と架橋ポリエチレン絶縁層の界面を非イオン性界面活性剤で改良した。親油性の高いものでは界面付近の添加剤濃度との相関が高いことがわかった。また、添加剤により界面付近の高次構造が影響されていることが示唆された。(実験計画立案に関する協議、一部実験の分担と解析に関する助言)
石田政義、岡本達希、穂積直裕
論91-2
13 直流成分電流によるCVケーブル劣化診断法の現場適用性検討 共著 平成3年11月 電気学会論文誌, Vol.111-B, No.11, pp.1243-1250 (1991) 直流成分電流は架橋ポリエチレンケーブルの水トリー劣化診断法として多用されているが、吸水した防食層が対地間起電力を発生し、測定誤差の要因となることを実験的に示した。この対策として、接地電位確保用の変圧器(GPT)の接地側にキャパシタを挿入して防食層を流れる直流電流成分をブロックする方法と、対地起電力が吸水状態により時間的に変化することを利用したソフトウェア的補正方法を提案し、それぞれの有効性を実験により確認した。(実験計画立案に関する協議、実験の推進に関する助言並びに実験結果の解析)
伊賀淳、穂積直裕、岡本達希、佐々木成司
論91-3
14 Discrimination of Partial Discharge Patterns Using a Neural Network 共著 平成4年6月 IEEE Trans on Electr. Insul., Vol.27, pp.550-556 (1992) 絶縁診断の高度化を目指し、ニューラルネットワークによる部分放電パターンの識別を試みた。空隙を起点とするトリー発生前後の部分放電パルスを測定し、発生位相角(φ)、大きさ(q)、発生頻度(n)の情報をもつφ-q-nパターンを作成した。これらのパターンをパックプロパケーション法を用いたニューラルネットワークに学習させた。学習を終了したニューラルネットワークに、未知の空隙試料における電気トリー発生の有無を識別させたところ、良好な特性を示した。(実験計画立案に関する協議、実験の推進並びに実験結果の解析)
N.Hozumi, T.Okamoto, T.Imajo
論92-1
15 Direct Observation of Time-dependent Space Charge Profiles in XLPE Cable under High Electric Fields 共著 平成6年12月 IEEE Trans on Dielectr. & Electr. Insul., Vol.1, No.6, pp.1068-1076 (1994) パルス静電応力法による絶縁体の空間電荷測定は、課電電圧にパルス電圧を重畳させる際の技術的問題からシート試料等を用いた小規模なものに限定されていたが、長尺のケーブルに課電しながら接地側から波形歪みを生じないで鋭いパルス波形を重畳させて測定する方法を開発した。絶縁厚3mmの架橋ポリエチレンケーブルに最高550kVまでの直流電圧を印加しながら空間電荷を測定した結果、高電界でパケット状の電荷が発生、移動し、絶縁体内で発振が起こることが初めて観測された。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
N.Hozumi, H.Suzuki, T.Okamoto, K.Watanabe, A.Watanabe
論94-1
16 A New Standardization Method for PD Pattern Recognition Using Neural Network 共著 平成7年1月 J. of Korean Inst. Electr. Engineers, Vol.8, No.1, pp.34-41 (1995) ニューラルネットワークによって位相角(φ)-放電電荷(q)-放電頻度(n)の情報をもつ部分放電パターンが識別できることがわかったが、現場では印加電圧の周波数が既知であっても位相角の絶対値を測定できないことがある。これを解決するため、別の電源の位相をもとに便宜的に作成した放電パターンをフーリエ解析し、基本調波の位相で規格化する方法を提案した。このようにして作成したパターンを教師信号および被識別信号として利用することにより、位相角の絶対値が不明でも識別が可能であることを実験的に示した。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
JH.Lee, N.Hozumi, T.Okamoto
論95-1
17 水トリー劣化した架橋ポリエチレンケーブル絶縁体中の空間電荷挙動 共著 平成7年5月 電気学会論文誌, Vol.115-A, No.5, pp.411-417 (1995) 界面水トリーを発生した架橋ポリエチレンケーブルの空間電荷を観測した。直流電圧下では、水トリー部分には起点となる界面側の電圧極性と同極性の空間電荷が蓄積し、短絡後も安定に残留する。空間電荷と水トリー長の間には良い相関がある。空間電荷の減衰は、交流電界によって加速される。この現象はイオン伝導のモデルをもとに説明できる。0.05Hz程度の超低周波および直流電圧下では水トリー中の空間電荷は周波数に追従できるが、50Hzの交流電圧下ではほとんど追従できない。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
穂積直裕、岡本達希、池田易行
論95-2
18 Interfacial Improvement of XLPE Cable Insulation at Reduced Thickness 共著 平成8年6月 IEEE Trans on Dielectr. & Electr. Insul., Vol.3, No.3, pp.345-350 (1996) 架橋ポリエチレンケーブルの絶縁性能向上し絶縁厚さを低減させるため、界面拡散法を提案。半導電層に混入した添加剤が架橋工程で絶縁体中に拡散し、界面付近のラメラ結晶を垂直に配向させる。添加剤によるラメラ配向の変化を自由エネルギーモデルで説明。ラメラが垂直に配向した絶縁系は破壊値が向上する。この手法により、66kV級ケーブルの絶縁厚さ9mmを154kV級ケーブルに適用できることを示唆。(実験計画立案に関する協議、実験および解析の分担推進)
T.Tanaka, T.Okamoto, N.Hozumi, H.Suzuki
論96-1
19 Space Charge Measurement in XLPE Cable with 9 mm-thick Insulation 共著 平成8年8月 Revue de l'electricite et de l'electronique (仏電気電子学会誌), Special cables, Vol.1, pp.26-33 (1996) パルス静電応力法により電力ケーブルなどの厚肉絶縁の空間電荷を測定する場合には、空間電荷分布に対応した音響信号が絶縁体中を伝搬する際に減衰や歪みを生じるため、適当な補正が必要。そこで同心円筒状試料に対する補正アルゴリズムを開発し、絶縁厚9mmを有する架橋ポリエチレンケーブルに最高900kVまでの直流電圧を印加して空間電荷を測定。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
T.Takeda, N.Hozumi, H.Suzuki, T.Okamoto, K.Watanabe, A.Watanabe
論96-2
20 実規模±250kV直流CVケーブルの空間電荷挙動 共著 平成9年1月 電気学会論文誌, Vol.117-A, No.1, pp.13-21 (1997) 直流CVケーブルの開発の一環として、充填剤を配合した2種類の実規模±250KV直流CVケーブル(絶縁厚さ20mm)の空間電荷をパルス静電応力法で測定した。500kVの直流電圧を印加し、導体を85℃に保った場合、電圧極性反転にともない内部半導電層界面付近の電界が空間電荷なしの場合の10〜40%程度上昇するが、その後緩和される。空間電荷による電界変歪は従来のCVケーブルに比べて極めて小さく、供試試料は安定した直流特性をもつ。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
穂積直裕、鈴木寛、岡本達希、藤井宏一郎、寺島一希、原信、村田義直、渡辺和夫、吉田学
論97-1
21 液体窒素浸漬絶縁の部分放電電流波形解析 共著 平成9年2月 電気学会論文誌, Vol.117-A, No.2, pp.206-214 (1997) 液体窒素中での部分放電を250MHzまでの帯域で測定。ポリエチレンテレフタレートを針-平板電極の間に挿入し、3〜6kVの交流電圧を印加。150〜250MHzの成分は放電モードと相関があり、1〜10MHzの成分は放電電荷量と相関があることなどを解明。高周波域の測定が部分放電モニタ法として有効であることを示唆。(実験計画立案に関する協議、実験の推進並びに実験結果の解析)
金神雅樹、穂積直裕、鈴木寛、岡本達希
論97-2
22 直流高電界下におけるポリエチレン中の空間電荷挙動 共著 平成9年4月 電気学会論文誌, Vol.117-A, No.4, pp.355-364 (1997) 架橋ポリエチレンケーブルに1MV/cm程度の直流高電界を印加するとパケット状の空間電荷が断続的に発生、移動し、絶縁体内で発振現象がおこる。この現象をシート試料を用いて実験的に再現した。パケット状の空間電荷はアセトフェノンを拡散させると発生しやすくなるが、その分布が一様に近くなると逆に発生しにくくなる。いくつかの実験の結果、パケット状の空間電荷は絶縁体内で局所的におこる解離に起因することが示唆された。この考えに基づく数値シミュレーションにより、観測された現象を再現。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
穂積直裕、武田敏尚、鈴木寛、岡本達希
論97-3
23 高分子絶縁材料の高温部分放電寿命特性 共著 平成9年6月 電気学会論文誌, Vol.117-A, No.6, 558-563 (1997) 液晶ポリマ、エポキシ樹脂、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレートの180℃における部分放電特性とV-t特性を針-平板電極系で測定。寿命指数は20kV/mm以下では9、以上では4以下となる傾向。部分放電特性は材料によって異なる。部分放電にもとづくV-t特性は、寿命の絶対値が異なることを除き常温での特性に類似。(実験計画立案に関する協議、実験および解析の分担推進)
岡本達希、穂積直裕、鈴木寛、池田雅昭
論97-4
24 CVケーブル半導電層材料のESCA分析 共著 平成9年8月 電気学会論文誌, Vol.117-A, No.8, pp.799-804 (1997) 架橋ポリエチレンケーブルの絶縁性能向上のため、半導電層に混入した添加剤を絶縁体に拡散させる方法を提案。半導電層の評価にESCAを応用。添加剤混入によりO/C比が上昇。O/C比上昇に伴い界面のラメラが垂直に配向し絶縁性能が向上する傾向。(実験計画立案に関する協議、実験と解析に関する助言)
岡本達希、穂積直裕、金神雅樹
論97-5
25 20kV/mm程度の直流課電下における架橋ポリエチレン中のヘテロ空間電荷発生要因の検討 共著 平成9年9月 電気学会論文誌, Vol.117-A, No.9, pp.915-921 (1997) 架橋ポリエチレンに20kV/mm程度の直流電界をかけたとき電極付近に形成される、電極と逆極性の電荷(ヘテロ電荷)の発生要因を検討した。酸化防止剤などの不純物が架橋工程の高温下において架橋剤分解残渣であるアセトフェノンによって溶媒和し、イオン性キャリアが生成、印加電界に掃引されてヘテロ電荷が形成されると推定。酸化防止剤、アセトフェノン、高温処理のいずれの要素が欠落してもヘテロ電荷は発生しない。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
武田敏尚、穂積直裕、鈴木寛、岡本達希
論97-6
26 Space Charge Behavior in XLPE Cable Insulation under 0.2-1.2MV/cm dc Fields 共著 平成10年2月 IEEE Trans on Dielectr. & Electr. Insul., Vol.5, No.1, pp.82-90 (1998) 架橋ポリエチレンケーブルを直流ケーブルとして使用できるとメリットが大きいが、空間電荷による電界変歪のため従来の材料では十分な性能が得られない。そこで運転電界程度から破壊電界程度までにわたる架橋ポリエチレンの空間電荷発生要因を体系的に検討した。低電界では不純物キャリアが電界により掃引されて生じる「ヘテロ電荷」が、高電界では電界によって解離したキャリアによる「パケット電荷」が生じやすい。9th Int'l Symposium on Electretsにおける招待講演の一部をまとめたもの。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
N.Hozumi, T.Takeda, H.Suzuki, T.Okamoto
論98-1
27 EELS機能付き透過型電子顕微鏡によるポリエチレンの分析 共著 平成10年7月 電気学会論文誌, Vol.118-A, No.7/8, pp.767-772 (1998) ポリエチレンの絶縁破壊に関連する高エネルギー電子の平均自由行程を推定するため、電子エネルギーロススペクトル機能付き透過型電子顕微鏡を適用。電子線径10nm、エネルギー200eVの場合の平均自由行程は500nm程度と推定するとともに、試料中の密度揺らぎの測定の手がかりを得た。また、この無染色ポリエチレン試料のラメラ観察に初めて成功した。(実験計画立案に関する協議、実験と解析に関する助言)
岡本達希、金神雅樹、穂積直裕
論98-2
28 エネルギーフィルタ透過電子顕微鏡によるポリエチレンのナノメータ領域の密度分布測定法の検討 共著 平成10年11月 電気学会論文誌, Vol.118-A, No.11, pp.1215-1220 (1998) 電力ケーブル材料として重要なポリエチレンの絶縁特性に影響すると言われている微小領域の密度分布を評価するため、エネルギーフィルタ付き透過型電子顕微鏡(Ω-TEM)を利用。Ω-TEMによるゼロロス像と通常のTEM像を撮影し、画面上の電子線強度を比較することにより、一次元の密度分布および自由体積率の分布をナノメータオーダーで評価できた。(実験計画立案に関する協議、実験と解析に関する助言)
岡本達希、金神雅樹、穂積直裕
論98-3
29 複合絶縁における電荷の振動 共著 平成12年4月 電気学会論文誌, Vol..120-A, No.4, pp.457-463 (2000) 低密度ポリエチレン (LDPE) とエチレン-酢酸ビニル共重合体 (EVA) フィルムを熱融着させた試料に直流電圧を印加し、空間電荷の挙動を観測。低電界下では界面付近に安定な電荷が蓄積するが、1 MV/cm程度以上の高電界下では塊状電荷が発生、移動し、絶縁体内で電荷の振動がおこりやすい。低電界下で形成される電荷は短絡後安定に残留するが、高電界下で形成される電荷は短絡後急速に減衰する。高電界を経験した試料ではキャリアが豊富になり、電気伝導度が大きくなるため、電荷が速く減衰するものと推定。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
穂積直裕、武田敏尚、鈴木寛、岡本達希
論00-1
30 Electrical Breakdown Strength and Space Charge Distribution of Acrylic Acid-Graft-Polyethylene 共著 平成12年5月 電気学会論文誌, Vol.120-A, No.5, pp.589-594 (2000) ポリエチレンにアクリル酸をグラフトさせた新しい絶縁材料を開発し、絶縁破壊および空間電荷特性を測定した。グラフトさせた材料はインパルスおよび交流破壊強度が増大した。空間電荷の蓄積状況はグラフトの割合によって変化した、0.032重量%のグラフトマーは、ポリエチレンに比べて空間電荷蓄積量が少なく、高い破壊値が得られた。
(実験計画立案に関する協議、実験の推進並びに実験結果の解析)
C.R.Lee, T.Takeda, N.Hozumi, H.Suzuki & T.Okamoto
論00-2
31 直流電界下における架橋ポリエチレン中の空間電荷挙動と絶縁破壊の相関 共著 平成12年1月 電気学会論文誌, Vol.120-A, No.1, pp.68-74 (2000) 架橋ポリエチレンシートに直流電圧を印加して、絶縁破壊に至るまでの空間電荷分布および電界分布の過渡変化を測定し、局所電界と絶縁破壊の関係について考察した。局所的な電界強調が最大に達しても絶縁破壊は発生せず、その後のキャリア注入により電界が緩和されてから破壊が生じる。絶縁体内のキャリアの増大に伴い破壊電界が低下することを示唆。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
武田敏尚、穂積直裕、鈴木寛、岡本達希、寺島一希、浅野光正、仲川隆
論00-3
32 ポリエチレンと半導電電極の界面状態が空間電荷と絶縁破壊に及ぼす影響 共著 平成12年10月 電気学会論文誌, Vol.120-A, No.10, pp.930-935 (2000) ポリエチレンと半導電電極を貼り合わせた試料の直流電界下での空間電荷を測定。界面からポリエチレンへの不純物の移行が空間電荷とそれによる電界変歪に影響する。絶縁破壊は必ずしも電子供給が容易な陰極の電界で決定されず、電界変歪によって生じる最大電界点の電界によって決定されやすいことから、高電界のために試料内部に発生または注入されたキャリアによる伝導電流の増加が破壊をもたらすことを示唆。(実験計画立案に関する協議、実験の推進並びに実験結果の解析)
村上義信、光本真一、福間真澄、穂積直裕、長尾雅行
論00-4
33 交流高電界下における高分子フィルムの静電容量変化にもとづく空間電荷挙動の検討 共著 平成13年7月 電気学会論文誌, Vol.121-A, No.7, pp.689-695 (2001) コンデンサ材料等として使用される二軸延伸ポリプロピレンフィルムの高電界誘電特性を室温から120℃に亘って測定し、交流電界下で形成される空間電荷の挙動について検討。交流電界下の空間電荷形成領域は電極から1μm以下に限定され、直流電界下に比べ非常に薄い。空間電荷形成領域は温度の上昇とともに拡がる。高温では交流損失電流が増加し、熱破壊に至る可能性を示唆。(実験計画立案に関する協議、実験の推進並びに実験結果の解析)
藤井雅之、穂積直裕、長尾雅行
論01-1
34 絶縁破壊に近い交流高電界領域における高分子材料の充電電流増加に対する考察 共著 平成13年8月 電気学会論文誌, Vol.121-A, Vol.121-A, No.6, pp.573-579 (2001). 室温の交流高電界領域において、ポリプロピレンフイルムが絶縁破壊に至るまでの誘電特性の変化から、空間電荷形成と絶縁破壊過程について検討した。充電電流の増加から、キャリアの注入が示唆され、注入されたキャリアによる電界強調が破壊を誘発していると考えられる。また、充電電流は破壊直前に急増しており、フィラメンタリーな衝撃熱破壊を示唆している。(実験計画立案に関する協議、実験の推進並びに実験結果の解析)
藤井雅之、穂積直裕、長尾雅行
論01-2
35 Carrier Mobility in Ethylene-vinylacetate Copolymer Estimated by Transient Space Charge 共著 平成13年5月 IEEE Trans on Dielectr. & Electr. Insul.,Vol.8, No.5, pp.849--853 (2001). 誘電・絶縁材料の最も重要な評価パラメータの一つである「キャリア移動度」は一般に半導体に比べて非常に小さく、ホール効果による方法では測定が難しいため、従来過渡電流から推定する方法が行われてきた。しかし、キャリアの挙動が複雑で、過渡電流の解釈が困難であることが多い。そこで新しい方法として、内部空間電荷の過渡変化を観測し、キャリアの発生、移動に伴う空間電荷ピークの移動速度から移動度を直接測定する方法を提案した。エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)を用いた実験を行った結果、注入正キャリアの動きが明瞭に捉えられ、その移動度は10の-9乗cm2/Vs程度と推定された。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
N.Hozumi, Y.Muramoto, M.Nagao & Y.Zhang
論01-3
36 過渡的空間電荷の観測による絶縁体中のキャリア移動度の測定 ─ アセトフェノンを拡散させたポリエチレンのキャリア移動度 ─ 共著 平成13年8月 電気学会論文誌, Vol.121-A, No.8, pp.778-783 (2001). 過渡的空間電荷の測定による絶縁材料中のキャリア移動度の新しい推定手法を提案し、アセトフェノンを拡散させたLDPEフィルムに適用した。陽極から注入された正キャリアがアセトフェノンを含むLDPEの電気伝導を支配し、その移動度は 3×10-11 cm2/Vs 〜 3×10-10 cm2/Vs となり、アセトフェノン濃度の上昇にともなって増加することがわかった。提案した測定方法により、物性に傾斜を有する試料においてもキャリア移動度の評価が可能であることが示唆された。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
松村弘美、村上義信、穂積直裕 、長尾雅行、光本真一
論01-4
37 極低温‐室温領域におけるEVAフィルム中の空間電荷測定 共著 平成13年8月 電気学会論文誌, Vol.121-A, No.8, pp.758-763 (2001). 超電導ケーブルの絶縁材料として適用可能なエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)の極低温から室温における絶縁破壊機構を解明するため、破壊試験と空間電荷を測定した。破壊試験から絶縁破壊の強さに温度依存性が見られ、空間電荷の測定から計算された電極信号比の温度依存性も同様の温度依存性を見せた。破壊試験と極低温から室温領域における空間電荷測定から、EVAフィルム中には温度の上昇とともにまず負極性の空間電荷が形成され、さらに温度が上昇すると正極性の空間電荷が形成される。直流絶縁破壊の強さと電極信号比の温度依存性でピークを示す点はEVAのガラス転移点付近と考えられる。直流絶縁破壊の強さと電極信号比の温度依存性におけるピーク温度以上では破壊機構が電子的破壊から熱的破壊へ変化する過程が示唆される。(実験計画立案に関する協議、実験の推進並びに実験結果の解析)
村上義信、福間真澄、穂積直裕、長尾雅行
論01-5
38 交流電圧印加時におけるアセトフェノン塗布LDPEフィルムの高電界電気特性 共著 平成14年1月 電気学会論文誌, Vol.122-A, No.1, pp.87-92 (2002). 架橋剤分解残渣の一つであるアセトフェノンが、架橋ポリエチレンの高電界電気物性に与える影響を調べることを目的とし、アセトフェノンを塗布したポリエチレンフィルムの誘電正接、交流絶縁破壊特性及び空間電荷形成を調査した。塗布試料では高温、高電界領域における誘電正接は電界とともに増加した。また塗布試料の交流絶縁破壊の強さが大きく低下する結果が得られた。空間電荷測定結果より、塗布試料では正極性の空間電荷が形成された。以上から、アセトフェノン塗布側電極より注入された正極性の電子性キャリアの増加による導電損失の増大が誘電正接を増加させ、絶縁破壊の強さを低減させている可能性が示唆された。(実験計画立案に関する協議、実験の推進並びに実験結果の解析)
光本真一、長尾雅行、福間真澄、穂積直裕
論02-1
39 絶縁診断による電力機器のライフサイクル管理の検討 共著 平成14年4月 電気学会論文誌, Vol.122-A, No.4, pp.421-427 (2002). 電力設備の設備更新にあたって、絶縁診断を行うことによるライフサイクルコストの低減効果を、確率論にもとづいて推定する手法を提案した。「甘すぎる診断」により警告に失敗し事故が起こると「事故損失」が、「厳しすぎる診断」により尚早な警告を発して設備更新を早めすぎると「繰上損失」が発生する。損失の期待値を、診断精度と危険度 に応じて確率論的に計算し、最小コスト条件を求める。損失合計の期待値が、診断を行わずに継続使用したときの事故損失と、診断を行わずに即交換したときの繰上損失のいずれの期待値よりも下回る場合に診断のコストメリットが生じる。現実に想定されるパラメータを用いてモデル計算を実施し、経年とともにメリットが推移することを定量的に示した。(研究計画立案、推進並びに解析)
穂積直裕、金神雅樹、高橋紹大、武田敏尚、岡本達希
論02-2
40 PEA法による短時間間隔空間電荷分布測定装置の開発 共著 平成14年4月 電気学会論文誌, Vol.122-A, No.11, pp.996-997 (2002). 高分子中の空間電荷分布の過渡的変化を高速で測定することを目的とした装置の開発。10マイクロ秒間隔で100ミクロン厚の高分子フィルムの空間電荷を1ミリ秒の測定時間にわたり測定可能となった。(実験計画立案に関する協議、実験の推進並びに実験結果の解析)
福間真澄、光本真一、穂積直裕、長尾雅行、小崎正光、河野唯通、福永香、前野恭
論02-3
41 Detecting Cardiac Allograft Rejection by Acoustic Microscopy 共著 平成14年3月 Acoustical Imaging, Vol.26, pp.105-110 (2002). 超音波顕微鏡によるラットの移植心臓組織観察結果。光学顕微鏡像を超音波顕微鏡の減衰像および音速像と比較。びまん性壊死組織においては単純な線維化ではなく、硝子様変性と呼ばれる、比較的均一な線維性変化がおきることが知られている。超音波顕微鏡像と比較しながら観察することにより、減衰、音速ともに硝子様変性部位では正常心筋よりも低値を示すことがわかった。(実験計画立案に関する協議、実験の推進並びに実験結果の解析)
Y. Saijo, A. Iguchi, K. Tabayashi, K. Kobayashi, H. Sasaki, A. Tanaka, N. Hozumi, S. Nitta
論02-4
42 空気ギャップの放電を介したポリエチレンフィルムの絶縁破壊 — 繰り返し放電周期の影響— 共著 平成15年7月 電気学会論文誌, Vol.123-A, No.7 pp.682-686 (2003). 空気ギャップの放電を介したポリエチレンフィルムの絶縁破壊特性の解明を目的とし、繰返し方形波パルスを印加した実験を行なった。繰り返し周期が破壊に及ぼす影響が試料の温度上昇と関連していると考え、熱像観測と温度上昇の数値解析を行った。寿命特性が変化する周波数領域において試料温度上昇が生じていたことから、気中放電による蓄積的な試料温度の上昇を考えた。熱等価回路を用いて解析した結果、熱像より得られた試料温度上昇とほぼ一致した。試料温度分布は、試料表面に与える熱パルスにより上昇し、絶縁系の熱時定数に従って減衰していることから、熱像観測の結果を支持しているものとなった。(実験計画立案に関する協議、実験の推進並びに実験結果の解析)
村本裕二、橋本真一、穂積直裕、長尾雅行
論03-1
43 室温領域におけるEVAフィルムの空間電荷形成と絶縁破壊 共著 平成15年10月 電気学会論文誌, Vol.123-A, No.10, pp.1045-1050(2003-10). エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)が室温で絶縁破壊を起こす際の内部帯電状態を測定するとともに、破壊直前に現れる局所温度上昇を観測し、破壊メカニズムの解明を試みた。電荷挙動の観測から、移動度の異なる正と負のキャリアが電気伝導に寄与していることがわかった。伝導電流と局所温度上昇は定量的に矛盾しない測定結果となり、破壊メカニズムとして定常熱破壊が示唆された。(実験計画立案に関する協議、実験の推進並びに実験結果の解析)
村上義信、松村弘美、穂積直裕、長尾雅行、光本真一、福間眞澄
論03-2
44 Ultrasonic Sound Speed Microscope for Biological Tissue Characterization Driven by Nanosecond Pulse 共著 平成15年11月 Acoustical Science and Technology, Vol.24, No.6, pp. 386-390 (2003-11) 超音波顕微鏡による生体組織の診断は、組織音速等の物理量の分布から病理検査を行う目的で、外科手術中に摘出した組織の検査への適用が検討されつつある。組織音速の正確な測定のためには、周波数の異なるバースト波の反射から試料厚さと音速を計算している。しかしこの測定には多大な時間を要し、周波数不安定性が誤差要因となりやすい。そこで、パルス波のを周波数領域で解析することにより、測定の高速化、安定化、および装置の低コスト化を図る方法を提案し、簡単な予備実験により実現性を示した。(研究計画立案、推進並びに解析)
N. Hozumi, R. Yamashita, C-K. Lee, M. Nagao, K. Kobayashi, Y. Saijo, M. Tanaka, N. Tanaka, S. Ohtsuki
論03-3
45 Time-frequency Analysis for Pulse Driven Ultrasonic Microscopy for Biological Tissue Characterization 共著 平成16年4月 Ultrasonics, Vol.42, pp.717-722 (2003). 著者らが提案し開発したパルス励起型超音波顕微鏡で取り扱われる信号処理に工夫をほどこし、生体組織切片の音速の周波数特性を簡便に求める方法を提案。50MHzから150MHzに亘る周波数帯域での任意の周波数における組織音速プロファイルの観測を可能とした。(研究計画立案、推進並びに解析)
N. Hozumi, R. Yamashita, C-K. Lee, M. Nagao, K. Kobayashi, Y. Saijo, M. Tanaka, N. Tanaka, S. Ohtsuki
論04-1
46 Observation of Carrier Behavior in Organic Photo-conductor by Transient Space Charge Measurement 共著 平成16年9月 Japanese Journal of Applied Physics ,Vol.43, No.9A,pp.6174-6177 (2004). 光機能性材料を試料とし、光パルス照射後の過渡的空間電荷を追尾することによりキャリア挙動を観測した。提案した新しい方法により、10の-5乗 cm2/Vs程度の移動度をもつキャリアの挙動を追尾することができ、有機感光体の性能評価への適用可能性が示された。(研究計画立案、推進並びに解析)
N.Hozumi, A.Iwakiri, M.Nagao, Y. Hashimoto, K. Fukunaga
論04-2
47 Behavior of Space Charge Correlated with Electroluminescence in Cross-linked Polyethylene 共著 平成16年1月 J of Physics D; Applied Physics, Vol.37, pp.1-7 (2004). 直流や交流の超高圧電力ケーブルの長期寿命特性を検討するための基礎研究として、架橋ポリエチレンフィルム状試料の電界発光を測定した。電荷が注入されると再結合や励起によって発光するはずなので、それを捉えて劣化と関連づけようというものである。併行してパルス静電応力法による空間電荷分布測定を実施し、電荷分布の時間変化と比較することにより、厚さ方向のどの部分が発光しているのかが推定した。(研究計画立案、推進並びに解析)
N.Hozumi, G.Teyssedre, C.Laurent & K.Fukunaga
論04-3
48 Surface Temperature Measurement and Analysis of Thermal Breakdown with Ethylene-vinyleacetate Copolymer in Room Temperature Region
共著 平成16年9月 Japanese Journal of Applied Physics, Vol.43, No.9A, pp.6184-6187 (2004). 室温領域におけるエチレン・酢酸ビニル共重合体フイルムの絶縁破壊を解析。電圧印加時の温度上昇モニタ結果を熱破壊モデルで解析したところ、よく一致した。(解析方法の提案、実験に関する協議)
Y.Murakami, N.Hozumi, M.Nagao
論04-4
49 生体組織用超音波顕微鏡における参照信号の自動抽出による高精度化 共著 平成17年2月 電気学会論文誌, Vol.125-A, No.2, pp.145-152 (2005). 超音波顕微鏡による生体組織音速測定において必要となる参照信号の取得方法が音速測定精度にもたらす影響と、その向上対策について検討。このタイプの超音波顕微鏡では、露出したガラス基板面からの反射を参照波形とし、ガラス上に固定した組織切片の音速分布を算出する。音速測定精度は多数の点からの参照波形を得ることによって向上することを定量的に示した。多数の参照点を得るために、反射信号のスペクトルからガラス面が露出している点を自動抽出するアルゴリズムを提案した。参照点を3点とした場合の音速推定誤差(標準偏差の2倍値)は31m/s程度であったが、1000点の参照点を自動抽出することにより、2分の1に低減できた。(研究計画立案および、実験と解析に関する助言)
李哲奎、村上義信、穂積直裕、長尾雅行、小林和人、西條芳文、田中直彦、大槻茂雄
論05-1
50 電子複写機の中間転写ベルトとして使用されるカーボン入りポリイミドフィルムの空間電荷形成とトナー転写機構 共著 平成17年4月 電気学会論文誌, Vol.125-A, No.4, pp.343-349 (2005). 電子複写装置のトナー転写を模擬した電圧印加時における中間転写ベルト内部の帯電電荷の分布と挙動を観察することにより、トナー転写機構を検討した。表面の抵抗率分布と画像不良との関連性について3次元空間電荷分布、電気伝導度などの測定により検討した。試料に直流電圧を印加すると転写面側に大きなヘテロ電荷が形成された。実際の転写ベルトではこの空間電荷によって転写面に高電界が発生し、トナーの転写効率を向上させる結果となっていることなどが示された。(解析方法の提案、実験結果の解釈に関する協議)
江副實、大田義夫、穂積直裕、長尾雅行、前野恭
論05-2
51 局所的に絶縁破壊したシリコーンゴムの自己回復性に関する基礎検討 共著 平成17年2月 電気学会論文誌, Vol.125-A, No.2, pp.172-178 (2005). 過電圧によって局所的絶縁破壊(電気トリーの発生)を生じたシリコーンゴムが本質的に有する自己修復性によりどの程度の絶縁性能の回復を期待できるのかを調べた。トリーの成長が150オm程度の場合、電圧を遮断することにより、常温では30〜60時間程度でトリー発生前と同程度以上までの絶縁性能の回復が期待できることがわかった。部分放電が発生しないレベルの電圧を印加した状態でも同様の回復が観測された。主な回復メカニズムとしては、ゴム中に含まれる低分子量物質がトリー管内にbleed outして空隙を満たすことが示唆された。回復が期待できるトリーの管径には限界があり、本実験で用いた試料では直径5オm程度程度が自己回復性を期待できる限界であることが模擬実験により示唆された。(研究計画立案、推進並びに解析)
穂積直裕、西岡幸治、末松武志、村上義信、長尾雅行、坂田博
論05-3
52 「月別温度係数」算出方法の提案と年間太陽光発電量計算精度の向上 共著 平成17年6月 電気学会論文誌,Vol.125-B, No.6, pp.603-609 (2005). 年間太陽光発電量の推定計算は、受光面の年間日射量に定格容量と各月の温度補正係数をかけて年間セキサンした値に効率をかけて計算している。しかし温度補正係数が概数であり、精度に問題があった。そこで、モジュールの特性を考慮し、実際のシステムによく適合した正確な温度補正係数の算出方法を提案した。(解析方法の提案、実験に関する協議)
伊賀淳、石原好之、堀内紀充、穂積直裕
論05-4
53 生体組織診断のためのパルス励起型音速顕微鏡の開発 共著 平成18年 日本音響学会誌 62巻3号pp.148-152 (2006). 筆者らが提案した生体組織用超音波顕微鏡について、操作性の向上、観測時間の短縮など種々の技術的問題点を摘出・解決し、医療機関での使用に耐える商用機として実用化した。(原理の提案、予備実験、解析)
小林和人、穂積直裕、西條芳文、大槻茂雄
論06-1
54 Ultrasonic Tissue Characterization Of Photodamaged Skin By Scanning Acoustic Microscopy 共著 平成17年 The Tokai Journal of Experimental and Clinical Medicine, Vol.30, No.4, pp.217-225 (2005). 紫外光により老化した皮膚の超音波顕微鏡による観察結果とその評価。紫外線によってGranz zoneに線維化が生じ、音速が高くなることを示唆。音速像による皮膚の老化評価の可能性が示された。(計測・解析方法の提案と実施)
Muneo Miyasaka, Shingo Sakai, Ayumi Kusaka, Masaki Kobayashi, Kazuto Kobayashi, Naohiro Hozumi, Ryuzaburo Tanino
論05-5
55 Sound speed scanning acoustic microscopy for biomedical applications 共著 平成17年7月 Technol Health Care. 13(4), pp.261-267 (2005). 筆者らが提案するパルス励起型超音波音速顕微鏡を利用し、ラットの移植心臓を観察した結果。変性した箇所の音速が低く現れた。(計測・解析方法の提案と実施)
Y. Saijo, H. Sasaki, N. Hozumi, K. Kobayashi, M. Tanaka, T. Yambe
論05-6
56 Ultrasonic Speed Microscopy for Imaging of Cornary Artery 共著 平成18年 Ultrasonics Volume 44, Suppl.1, pp.e51-e55 (2006). 著者らが開発した超音波顕微鏡を用いて、冠動脈組織の音速像を取得。医学的見地から有用性を検討した。術中における病理検査に適用できるツールとしての可能性が示された。(原理の提案、予備実験、解析)
Y. Saijo, N. Hozumi, CK. Lee, K. Kobayashi, N. Oakada, N. Tanaka, E. Santos Filho, H. Sasaki, M. Tanaka & T. Yambe
論06-2
57 Some Aspects on Treeing Phenomena in Filled Epoxy Resin under Artificial Tropical Condition

共著 平成18年6月 電気学会論文誌, Vol.126-A, No.6, pp.525-530 (2006). 熱帯環境下での高電圧絶縁の問題について検討。高湿条件下では電気トリーと呼ばれる破壊路の進展が加速される。シリカ系の充填剤を混入することによりこれを抑制可能であることを実験的に実証するとともに、そのメカニズムについて議論。(研究計画立案および、実験と解析に関する助言)
R. Kurnianto, Y. Murakami, N. Hozumi & M. Nagao
論06-3
58 The Use of Fractal Dimension in Characterizing Tree Growth in Filled Epoxy Resin under Humid Condition 共著 平成18年11月 電気学会論文誌, Vol.126-A, No.11, pp.1187-1192 (2006). 充填剤を混入したエポキシ樹脂のトリーイング破壊を評価する際に、トリーのフラクタル次元を用いた解析が有効であることを示した。充填剤および吸湿の有無によりトリー進展時のフラクタル次元の増加傾向に差が見られた。(研究計画立案および、実験と解析に関する助言)
R. Kurnianto, Y. Murakami, N. Hozumi & M. Nagao
論06-4
59 Flashover Characteristics along Spacer at Cryogenic Temperature Influenced by Minute Gaps Between Spacer and Electrode 共著 平成18年11月 Fusion Engineering Design,81, pp.2577-2582 (2006). 液体窒素あるいはヘリウム浸漬絶縁を用いた極低温絶縁システムの絶縁特性を決定する支持スペーサの沿面破壊に関する基礎特性を評価。スペーサと電極の接点付近に小空隙があると破壊特性が低下することなどを解明。(研究計画立案および、実験と解析に関する助言)
A. Minoda, M. Nagao, T. Ishizuka, Y. Murakami, N. Hozumi & S. Yamada
論06-5
60 LDPEフィルムにおける絶縁破壊近傍領域の高電界電気導電と空間電荷特性に及ぼすアセトフェノンの影響 共著 平成18年9月 電気学会論文誌, Vol.126-A, No.9, pp.931-936 (2006). アセトフェノンを塗布したポリエチレン絶縁体の破壊に至るまでの電気伝導と空間電荷測定を同時に実施。電極からの電子性キャリアのショットキー注入とそれにともなう空間電荷の形成が電気伝導に影響していることを示唆。(研究計画立案および、実験と解析に関する助言)
光本真一、福間眞澄、穂積直裕、長尾雅行
論06-6
61 Space Charge Characteristic of Nano-composite Film of MgO/LDPE under DC Electric Field 共著 平成18年11月 電気学会論文誌, Vol.126-A, No.11, pp.1078-1083 (2006). ナノスケールの粒子径を有する無機充填剤を混入した低密度ポリエチレンに直流電圧を印加したときに内部帯電特性の評価。充填剤の混入により空間電荷の形成が抑制され安定した直流絶縁特性が得られることを示唆。(研究計画立案および、実験と解析に関する助言)
Y. Murakami, M. Nemoto, R. Kurnianto, N. Hozumi, M. Nagao & Y. MUrata
論06-7
62 Treeing Breakdown in Inorganic-filler/LDPE Nano-composite Material 共著 平成19年1月 電気学会論文誌, Vol.127-A, No.1 pp.29-34 (2006). ナノスケールの粒子径を有する無機充填剤を混入した低密度ポリエチレンのトリーイング破壊特性の評価。充填剤の混入によりトリー発生および進展特性に向上が見られた。(研究計画立案および、実験と解析に関する助言)
R. Kurnianto, Y. Murakami, N. Hozumi & M. Nagao
論07-1
63 光散乱方式凝集センサを用いた凝集剤薬注制御システムの排水処理プロセスへの適用 共著 平成19年2月 用水と廃水
Vol.49, No.2, pp. 71-77 (2007).
排水処理系の状態モニタリングのために、変調されたレーザー光を光ファイバを使って水中に導入し、散乱光の動的変化からコロイドの凝集状態を推定する計測システムを提案。実プラントによる実証試験において、コスト低減効果を確認。(研究計画立案、計測システムの開発と実験)
長尾信明、穂積直裕
論07-2
64 Characterization of Tree Growth in Filled Epoxy Resin: The Effect of Filler and Moisture Contents 共著 平成19年4月 IEEE Trans on Electr. Insul., Vol.14, No.2, pp.427-435 (2007) 充填剤を混入したエポキシ樹脂中を進展するトリーイング破壊の解析。吸湿の影響などをフラクタル次元やlacunarityなどの幾何学的手法で解析。球状の粒子形状を有する充填剤の効果を総合的に議論。(研究計画立案および、実験と解析に関する助言)
R. Kurnianto, Y. Murakami, N. Hozumi & M. Nagao
論07-3
65 Estimation of Charge Mobility and Density in Polyimide Film Using Charge Chromatography 共著 平成19年4月 Japanese Journal of Applied Physics , Vol.46,No.4A,2007,pp.1553-1556,(2007). 筆者らが提案する電荷クロマトグラフの手法を応用し、ポリイミドフィルム中の電荷キャリアの移動度を計測。吸湿により移動度が125倍程度になることを実測。
(研究計画立案および、実験と解析に関する助言)
Y. Murakami, N. Hayashi, E. P. Waldi, N. Hozumi & M. Nagao
論07-4
66 EVA/LDPEラミネート試料の片面に添加された帯電防止剤の空間電荷測定による拡散評価
共著 平成19年4月 電気学会論文誌A, Vol.127,No.4,2007(2007). 電子部品用のキャリアテープに使用される帯電防止剤の拡散過程を電圧印加時の空間電荷挙動から推定する試み。(研究計画立案および、実験と解析に関する助言)
村上義信,岡田秀司,穂積直裕,長尾雅行,谷厚,江福實
論07-5
67 Ultrasonic Tissue Characterization of Atherosclerosis by a Speed-of-Sound Microscanning System 共著 平成19年8月 IEEE Trans. on Ultrasonics, Feroelectrics & Frequency Control, Vol.54, No.8, pp.1571-1577 (2007) 著者らが開発した超音波顕微鏡を用いて、アテローム性動脈硬化をおこした血管の音速像を取得。医学的見地から有用性を検討した。(原理の提案、予備実験、解析)
Y. Saijo, E.D. Santos Filho, H. Sasaki, T. Yambe, M. Tanaka, N. Hozumi K. Kobayashi & N. Okada
論07-6
68 電力ケーブルの水トリー劣化診断のための残留電荷法に関連する空間電荷挙動
共著 平成20年2月 電気学会論文誌A Vol.128, No.2, 67-74 (2008). 電力ケーブルの劣化診断手法として期待される「残留電荷法」における電荷挙動の基礎過程を実験的、理論的に検討。(研究計画立案、推進並びに解析)
穂積直裕,内田克己,村上義信,長尾雅行,Gilbert Teyssedre, Christian Laurent
論08-1
69 Development of Biological Acoustic Impedance Microscope and Its Error Estimation
共著 平成20年5月 Modern Physics Letters B, Vol.22-11, 1129-1134 (2008) 平滑なプラスチック板を組織に接触させ、裏側から広帯域収束パルス超音波を送波して界面の反射を検出することにより、in vivo状態で組織表面の音響物性像を観察する方法を提案し、その精度を検討。斜め入射による誤差を補正して高精度化を実現。(研究計画立案、推進並びに解析)
N. Hozumi, A. Nakano, S. Terauchi, M. Nagao, S. Yoshida, K. Kobayashi, S. Yamamoto & Y. Saijo
論08-2
70 Investigation of Filler Effect on Treeing Phenomenon
in Epoxy Resin under ac Voltage
共著 平成20年8月 IEEE Trans on Dielectr. & Electr. Insul.,Vol.15, No.4, pp.1112-1119 (2008). エポキシ樹脂中を走行する絶縁破壊路が充填剤によって影響されるメカニズムを検討。充填剤とエポキシとの界面を模擬した試料による実験結果と対比。界面によるエネルギーの分散を示唆。(研究計画立案および、実験と解析に関する助言)
R. Kurnianto, Y. Murakami, M. Nagao & N. Hozumi
論08-3
71 固体内孔からの沿面放電を起点とする気中放電特性 共著 平成21年4月 電気学会論文誌A, Vol.129, No.4, 263-268 (2009)
高圧回転機における絶縁破壊の可能性として、端末部分に発生した微小空孔から接地電位に対して放電が発生する過程を検討し、模擬実験により現象を確認。(研究計画立案および、実験と解析に関する助言)
白井城太郎, 重福章直, 村上義信, 穂積直裕, 長尾雅行, 夏目健治, 内藤則一, 羽田野量久, 河村博年
論09-1
72 超音波画像診断装置を用いた 筋断裂の定量的評価法の開発~ラットにおける筋断裂の数値化の試み~   共著 平成22年 柔道整復接骨医学 第18巻2号(2010)pp.99-103 澤田規,中村辰三,綾田剣一,穂積直裕,小林和人 論10-1
73 電力ケーブルの水トリー劣化位置標定を目指したパルス応答測定 共著 平成23年6月 電気学会論文誌A, Vol.131, No.6, pp.439-444 (2011)
埋設電力ケーブルの劣化要因として重要な水トリーを診断する方法として、残留電荷法の原理を改良し、パルス応答をもとに劣化区間を標定することを提案し、実験的な基礎検討を行った。(原理の提案、予備実験、解析)
樋江井進、穂積直裕、栗原隆史、岡本 達希、内田克己、辻泰三
論11-1
74 時間周波数解析を用いた電力ケーブル故障点標定方法の研究 共著 平成23年10月 電気学会論文誌A, Vol.131, No.10, (2011)
電力ケーブルの故障点標定手法の一つであるパルスレーダ法は、ケーブル導体にパルスを注入し、故障点からの反射波の到達時間を計測して故障点の位置を標定するものである。筆者らはパルスレーダ法の精度向上を図るため、パルスの時間周波数解析による高精度化について検討を実施し、模擬線路にて検証を行った結果、良好な結果が得られた。(原理の提案、予備実験、解析)
小林真一、森本希、宮島和久、穂積直裕
論11-2
(総説)
1 高分子の高次構造と絶縁破壊現象 単著 平成3年9月 静電気学会誌, Vol.15, No.5, pp.357-362 (1991). 高分子の高次構造の概略、高次構造と絶縁破壊強度、高次構造と絶縁破壊経路の関係について述べるとともに、延伸、ベンゼン環の導入、添加剤による結晶構造の改質など、絶縁破壊強度を向上させる方法について概説。(内容の吟味と全体のとりまとめ)
穂積直裕
説91-1
2 電力設備の診断技術 共著 平成4年7月 電気学会論文誌, Vol.112-B, No.7, pp.550-553 (1992). 発電機、変圧器、コンデンサ、ケーブル、架空線など、電力設備の診断技術について概説。(内容の吟味と全体のとりまとめ)
渡辺泰夫、穂積直裕
説92-1
3 絶縁体内部の電荷分布の測定 単著 平成6年5月 静電気学会誌, Vol.18, No.3, pp.202-203 (1994). 最近進歩が著しい固体絶縁体中の空間電荷測定法に関する概説。圧力波法、パルス静電応力法など、新しい空間電荷測定法を説明するとともに、フィルム、ケーブルなどの試料を用いた測定例を紹介。(内容の吟味と全体のとりまとめ)
穂積直裕
説94-1
4 絶縁材料 単著 平成13年6月 化学と教育, Vol.49, No.6, pp.322-325 (2001) 絶縁体は目立った機能を発揮せず、ひたすら電圧に耐えているが、たった1つの弱点が電気システム全体の信頼性を決める。本稿では絶縁性高分子が電気を通さない理由を解説し、実用的な絶縁で重要となる微小な電気伝導と絶縁破壊について概要を述べる。絶縁性高分子の電気伝導度は非常に小さいが、加わる電界が大きいことが多いので、微小な電流が発熱や破壊の要因となり得る。絶縁破壊が起こる理論はいくつか提案されているが、実用的には局所破壊が徐々に進行する「トリー」という破壊形態が重要である。(内容の吟味と全体のとりまとめ)
穂積直裕
説01-1
5 超音波を用いた電力ケーブル絶縁体の内部帯電測定とその応用 単著 平成15年5月 日本AEM学会誌, Vol.11, No.1, pp.2-7 (2003). 超音波を使って電力ケーブル絶縁体内部にたまる電荷を測定することができる。これは絶縁技術者にとっては画期的な技術革新であり、新しい絶縁材料や劣化診断方法の開発に威力を発揮している。超音波の専門家を対象に、これらを判りやすく解説している。(内容の吟味と全体のとりまとめ)
穂積直裕
説03-1
6 パルス励起型超音波音速顕微鏡 共著 平成15年11月 超音波TECHNO, Vol.15, No.6, pp.101-105 (2003). 穂積の提案による新しい発想にもとづくパルス励起型超音波音速顕微鏡の開発経緯をまとめたもの。日本工業出版の依頼により、機器製造メーカー側の担当者が原理と試作結果などについて解説。(内容の吟味と全体のとりまとめに関する協議)
小林和人、穂積直裕、西條芳文
説03-2
7 フーリエ周波数‐時間変換がもたらす計測の革新~超音波利用計測を例にとり~ 単著 平成16年11月 放電学会誌 放電研究, Vol.47, No.3, pp.30-38 (2004). フーリエ変換を式を使わずに判りやすく回折するとともに、筆者が開発した超音波顕微鏡の信号処理を例にとりその応用例を紹介。(内容の吟味と全体のとりまとめ)
穂積直裕
説04-1
8 自分で直す夢の絶縁~ 自己修復性絶縁材料開発の試み 単著 平成17年3月 放電学会誌 放電研究, Vol.48, No.1, pp.16-19 (2005). 著者が検討した「自己回復型絶縁システム」の概要と関連する実験結果、および将来性等について解説。(内容の吟味と全体のとりまとめ)
穂積直裕
説05-1
9 絶縁材料史基礎研究編 単著 平成18年7月
平成19年4月
平成19年7月
電材ジャーナル 592号, pp.41-45 (2006), 593号, pp.32-36 (2007), 594号, pp.28-32 (2007) 絶縁材料における基礎研究の歴史を黎明期、発展期、将来展望の3回に分けて連載。(内容の吟味と全体のとりまとめ)
穂積直裕
説06-1
10 Technology 2007 : Our New Trend 単著 平成19年1月 電気学会論文誌A, Vol. 127, No. 1, pp.21-23 (2007). 誘電絶縁材料分野における最新の研究開発状況をレビュー。(内容の吟味と全体のとりまとめ)
穂積直裕
説07-1
11 Dielectric and Electrical Insulating Technologies 2007 単著 平成20年2月 電気学会論文誌A, Vol. 128, No. 2, pp.23-25 (2008). 誘電絶縁材料分野における最新の研究開発状況をレビュー。(内容の吟味と全体のとりまとめ)
穂積直裕
説08-1
12 電力ケーブルの絶縁劣化診断とアセットマネジメント
共著 平成20年4月 電気学会誌, Vol. 128, No. 4, pp.239-242 (2008).
電力ケーブルの絶縁診断手法のうち、日本で行われているものを中心に原理を概説。診断結果を利用した保守管理の手法について最近の成果を解説。(内容の吟味と全体のとりまとめ)
内田克己、穂積直裕、岡本達希
説08-2
13 Dielectric and Electrical Insulating Technologies 2009 単著 平成21年2月 電気学会論文誌A, Vol. 128, No. 2, pp.75-77 (2008). 誘電絶縁材料分野における最新の研究開発状況をレビュー。(内容の吟味と全体のとりまとめ)
穂積直裕
説09-1
14 誘電・絶縁材料技術の新しい展開            -シンポジウムの話題から-  単著 平成22年1月 電学論A, 130巻1号, 2010年 穂積直裕 説10-1
15 電力設備診断の経済性評価 共著 平成22年3月 電学誌, 130巻2号, 2010年 穂積直裕、池田雅昭 説10-2
(国際会議論文)
1 Dielelcric Properties and ESCA Study of Plasma Polymerized Ethylene 共著 昭和57年10月 1982 Conf. Electr. Insul. & Dielectr. Phenomenon (CEIDP), #Ⅲ-2 プラズマ重合エチレン薄膜を作成し、各種の処理によって膜の安定化を図った。ESRで測定されるフリーラジカル量の減衰は水素、空気中で大きい。フリーラジカルは空気中では酸素を捕獲するが、水素に曝露した後空気中に取り出したものは酸素を捕獲しにくいことなどをESCAで測定。フリーラジカルを減衰させた試料は空気中に取り出したときの誘電損失の増加が少ない。導電率は空気中で熱処理すると酸化により増大するが、アルゴンや水素中で熱処理するとフリーラジカル減衰の効果により減少する。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
Y.Ohki, N.Hozumi, T.Takao, Y.Kasama
際82-1
2 Development of a Method to Estimate the Residual Life of XLPE Cables Deteriorated by Water Trees 共著 昭和62年9月 2nd Int'l Conf. on Insulated Power Cables (JICABLE87), #A10.1 pp.457-462, Paris, France (1987)
架橋ポリエチレン絶縁ケーブルの寿命予測法と絶縁診断法に関する著者らの研究成果を中心にレビューしたもの。(診断法に関する部分の分担執筆)
H.Fukagawa, T.Okamoto, N.Hozumi, T.Shibata
際87-1
3 Development of a New Insulating Material for Power Cables 共著 昭和62年9月 2nd Int'l Conf. on Insulated Power Cables (JICABLE 87), #A7.4 pp.247-250, Paris, France (1987)
エチレンとスチレンを共重合させた新しい絶縁材料の開発と電力ケーブルへの適用性の検討。スチレン含有率を上げていくと、電子エネルギーの共鳴吸収効果のため一旦絶縁耐力が上昇するが、ある値を越えると結晶化が阻害され絶縁耐力が再び低下する。最適条件で作成したポリマを用いたモデルケーブルは、従来の架橋ポリエチレンケーブルに比較して高い絶縁耐力を有することを確認。(実験計画立案に関する協議、実験および解析の分担推進)
S.Kojima, F.Yazaki, M.Ikeda, Y.Ohki, N.Hozumi
際87-2
4 Electrical Breakdown Strength of Crosslinked Ethylene-Styrene Copolymer 共著 昭和62年10月 5th Int'l Symp. on High Voltage Engineering (ISH-87), #23.02, Braunschweig, Germany (1987)
エチレンとスチレンを共重合させた新しい絶縁材料は、未架橋状態のみならず架橋された状態でも従来のポリエチレンに比べて高い絶縁耐力を有することを確認。ケーブル試料でも、同様の高い絶縁耐力を確認。(実験計画立案に関する協議、実験および解析の分担推進)
M.Ikeda, Y.Ohki, N.Hozumi, H.Kawabata
際87-3
5 Simultaneous Measurement of Microscopic Image and Discharge Pulses at the Moment of Electrical Tree Initiation 共著 昭和62年10月 1987 Conf. Electr. Insul. & Dielectr. Phenomenon (CEIDP), #9-10 pp.531-535, Gaithersburg, USA (1987)
架橋ポリエチレン電力ケーブルの破壊メカニズム解明を目的とし、ポリエチレン中の電気トリー発生の瞬間を観察した。半導電性針電極をモールドした極薄の試料に交流電圧を印加し、光学顕微鏡画像(分解能2μm程度)と部分放電(感度0.05pC程度)を同時観測。最初の放電はトリーが数μmに達したときに発生し、必ず正パルス(針が正極性のとき)から開始すること、放電の休止と枝分かれの間の密接な関係などを示唆。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
N.Hozumi, T.Okamoto, H.Fukagawa
際87-4
6 TEM Observation of Electrical Tree Paths and Micro-Structures in Polyethylene 共著 昭和63年6月 1988 IEEE Int'l Symp. on Electr. Insul., #H-5 pp.331-334, Boston, USA (1988)
ポリエチレンの交流電気トリー発生時に観測される0.05pC程度の微小部分放電の発生と同時に電圧を遮断し、トリーの成長を長さ6μm程度で停止させた試料を作成。これを電子顕微鏡で観察し、トリー発生起点を初めてとらえた。トリーがポリエチレンの結晶ラメラに平行に伸びだしていることなどを示唆。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
N.Hozumi, T.Okamoto, H.Fukagawa
際88-1
7 The Influence of Morphology on Electricl Tree Initiation in Polyethylene under Ac and Impulse Voltages 共著 昭和63年9月 2nd Int'l Conf. on Properties & Applications on Dielectric Materials (ICPADM), #L-04 pp.481-485, Beijing, China (1988)
長さ10μm以下の交流およびインパルス電気トリーを透過型電子顕微鏡で観察。交流トリーは内部に約100nmビッチのコルゲート状のくびれをもつ直径100nm程度の中空パイプ。トリー起点に対してポリエチレンの結晶ラメラが放射状に集中しており、トリーはラメラに平行に伸びだしていることを統計的に解明。インパルストリー起点に対してはラメラの集中が見られず、トリーは交流の場合に比べてより正確にラメラに平行に成長。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
N.Hozumi, M.Ishida, T.Okamoto, H.Fukagawa
際88-2
8 Infuluence of Morphology on Electrical Breakdown Characteristics of Ethylene-Styrene Copolymers 共著 昭和63年10月 1988 Conf. Electr. Insul. & Dielectr. Phenomenon (CEIDP), #7-2 pp.305-311, Ottawa, Canada (1988)
ポリエチレンにベンゼン環を導入すると電子エネルギー吸収効果により絶縁耐力が上昇するが、導入方法により効果が異なることを解明。ポリスチレンブレンドおよびスチレングラフト共重合ではスチレンが粒子の形でバルク中に存在し、導入効果が小。エチレン・スチレンランダム共重合ではベンゼン環が分散性よく主鎖に結合しているため少ない導入量で効果が大。(実験計画立案に関する協議、実験および解析の分担推進)
M.Ikeda, Y.Tanaka, K.Matsuo, T.Otsubo, Y.Ohki, N.Hozumi, M.Harashige
際88-3
9 The Initiation and Growth of AC Tree in Polyethylene 共著 平成元年7月 3rd Int'l Conf. on Conduction & Breakdown in Solid Dielectrics (ICSD-89), #G-5 pp.543-547, Trondheim, Norway (1989)
ポリエチレン中の交流電気トリー発生の瞬間から数10μmに成長するまでの過程を、光学顕微鏡、透過型電子顕微鏡および部分放電測定で詳細に観測した。発生直後のトリーは直径100nm程度の大きさであり、このレベルの大きさの電極の凹凸や結晶構造が影響すること、放電はトリーが数μmに成長してから発生すること、枝分かれが生じると放電が休止しやすいことなどを明らかにした。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
N.Hozumi, T.Okamoto
際89-1
10 Development of TSC Measurement and Data Analysis System 共著 平成元年7月 3rd Int'l Conf. on Conduction & Breakdown in Solic Dielectrics (ICSD-89), #Q-5 pp.254-258, Trondheim, Norway (1989)
熱刺激電流測定のための新しいコンピュータ計測システムの開発。Graphical User Interface によりHuman Frieindly な操作環境を提供している。水トリー劣化した架橋ポリエチレンケーブルをシート状にかつら剥きした試料の熱刺激電流測定に応用した。(実験計画立案に関する協議、実験および解析の分担推進)
T.Okamoto, N.Hozumi, J.Tanaka
際89-2
11 The Influence of Morphology on the Water Tree Growth in Polyethylene 共著 平成元年8月 Int'l Symp. on High Voltage Engineering (ISH-89), #13-21, New Orleans, USA (1989)
架橋ポリエチレンケーブルに発生する水トリーを透過型電子顕微鏡で観察した。水トリーは直径数10nmから100nm程度の大きさの空隙になっており、内部に水がつまっているものと推定される。空隙はポリエチレンの結晶ラメラに平行に成長するため、長細い形状となっていることなどを、多数のボイドを統計的に処理することにより定量的に示した。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
N.Hozumi, M.Ishida
際89-3
12 Space Charge Induced in Stresses Polyethylene 共著 平成元年10月 1989 Conf. Electr. Insul. & Dielectr. Phenomenon (CEIDP), #5-6 pp.253-258, Knoxville, USA (1989)
米国電力研究所(EPRI)プロジェクトの一環として、浸水課電劣化させた架橋ポリエチレンケーブルを桂剥きし、直流電圧を印加したときの空間電荷を熱パルス法で測定。蓄積される空間電荷と劣化の間に相関あり。空間電荷は試料短絡後も安定に残留する。併せて劣化にともなう絶縁破壊値の低下も確認。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
N.Hozumi, J.Tanaka, A.S.DeReggi, N.Nagusurinivas
際89-4
13 Effect of DC Tests in Induced Space Charge 共著 平成2年6月 1990 IEEE Int'l Symp. on Electr. Insul., #Ⅷ-17 pp.332-334, Tronto, Canada (1990)
米国電力研究所(EPRI)プロジェクトの一環として、架橋ポリエチレンケーブルの浸水交流課電劣化時に直流帯電圧試験を実施することが電気特性に及ぼす影響を検討。ケーブルを桂剥きしたシートに直流電圧を印加し、空間電荷を熱パルス法で測定。形成される空間電荷の大きさは、直流耐圧試験回数よりも酸化度に影響される。シートに印加する電界が低いときは全体に正の帯電、電界が高くなると正負のヘテロ電荷が形成されやすい。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
N.Hozumi, J.Tanaka, A.S.DeReggi, B.Dickens, N.Nagusu-rinivas
際90-1
14 Discrimination of Partial Discharge Patterns Using Neural Network 共著 平成3年7月 3rd Int'l Conf. on Properties & Applications on Dielectric Materials (ICPADM), #A-6 pp.47-50, Waseda Univ., Tokyo, Japan (1991)
絶縁診断の高度化を目指し、ニューラルネットワークによる部分放電パターンの識別を試みた。空隙を起点とするトリー発生前後の部分放電パルスを測定し、発生位相角(φ)、大きさ(q)、発生頻度(n)の情報をもつφ-q-nパターンを作成した。これらのパターンをパックプロパケーション法を用いたニューラルネットワークに学習させた。学習を終了したニューラルネットワークに、未知の空隙試料における電気トリー発生の有無を識別させたところ、良好な特性を示した。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
N.Hozumi, T.Okamoto, T.Imajo
際91-1
15 Breakdown Strength Affected by the Interface Roughness at the Semiconducting Layer in XLPE Power Cables 共著 平成3年7月 3rd Int'l Conf. on Properties & Applications on Dielectric Materials (ICPADM), #C-6 pp. 127-130, Waseda Univ., Tokyo, Japan (1991)
架橋ポリエチレンケーブル絶縁体と半導電層の界面の粗さと絶縁破壊の関係を絶縁厚3.5mmのケーブルを用いて検討。半導電材料中に添加剤を混入したものは混入しないものに比べて破壊値が向上。界面の透過型電子顕微鏡写真から1μm以下のレベルの界面粗さを定量化。外部半導電層界面は内部半導電層界面に比べて粗くなること、界面粗さと絶縁破壊値によい相関があることなどを解明。(実験計画立案に関する協議、実験および解析の分担推進)
T.Okamoto, N.Hozumi, M.Ishida
際91-2
16 Present Condition of XLPE Cables Used in Japan and Their Diagnosing Techniques 共著 平成4年5月 9th Conf. on Electric Power Supply Industry (CEPSI), , Hongkong (1992)
日本における架橋ポリエチレンケーブルと診断技術の現状をレビュー。過去の統計から、22kV級では水トリーによる劣化、66kV級では初期欠陥による破壊の割合が多い。劣化した場合、直流試験中に破壊するものが多く見られる。診断技術として直流成分法、残留電荷法を紹介。水トリー診断エキスパートシステムの概要についても説明。(内容の吟味、執筆および全体のとりまとめ)
H.Fukagawa, N.Hozumi
際92-1
17 Space Charge Distribution Measurement in a Long Size XLPE Cable Using the Pulsed Electroacoustic Method 共著 平成4年6月 1992 IEEE Int'l Symp. on Electr. Insul., #G-4 pp.294-297, Baltimore, USA (1992)
パルス静電応力法による絶縁体の空間電荷測定は、課電電圧にパルス電圧を重畳させる際の技術的問題からシート試料や数10cm程度の短いケーブル試料等を用いた小規模なものに限定されていたが、長尺のケーブルに課電しながら接地側から波形歪みを生じないで鋭いパルス波形を重畳させて測定する方法を開発した。これによりケーブル端末を取り付け、課電した状態での実規模の空間電荷測定が可能になった。絶縁厚3mmの架橋ポリエチレンケーブルで測定方法の妥当性を確認した。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
N.Hozumi, T.Okamoto, T.Imajo
際92-2
18 Partial Discharge Pattern Recognition for Four Kinds of Electrode Systems 共著 平成4年6月 1992 IEEE Int'l Symp. on Electr. Insul.#I-8 pp.375-378, Baltimore, USA (1992) 4種類の電極形状の部分放電パターンから相角(φ)、大きさ(q)、発生頻度(n)の情報をもつφ-q-nパターンを作成し、ニューラルネットワークに学習させた後、未知のパターンを識別させた。異なる2種類のパターンの混合比を変化させた場合には混合比50%を境に出力信号が反転する。(実験計画立案に関する協議、実験および解析の分担推進)
T.Okamoto, N.Hozumi, T.Imajo
際92-3
19 Partial Discharge Pattern Recognition with a Neural Network System 共著 平成5年8月 8th Int'l Symposium on High Voltage Engineering (ISH), #62-08 Vol.3 pp.69-72, Yokohama, Japan (1993)
4種類の電極形状の部分放電パターンから相角(φ)、大きさ(q)、発生頻度(n)の情報をもつφ-q-nパターンを作成し、ニューラルネットワークに学習させた後、未知のパターンを識別させた。異なる2種類のパターンの混合比を変化させた場合には混合比50%を境に出力信号が反転する。パターン重畳させるノイズの量を増加させると正解率が低下することなどを定量的に解明。(実験計画立案に関する協議、実験および解析の分担推進)
T.Okamoto, N.Hozumi, T.Imajo
際93-1
20 Space Charge Accumulation and Decay at the Interface between Polyethylene and Ethylene-Vinylacetate Copolymer. 共著 平成5年8月 8th Int'l Symposium on High Voltage Engineering (ISH), #21-05 Vol.4 pp.115-118, Yokohama, Japan (1993)
ケーブル接続部などに見られる異種絶縁界面での現象に関する基礎的知見を得るため、ポリエチレン(PE)とエチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)を熱融着させた試料に直流電圧を印加して空間電荷を測定。EVA側の印加電圧と同極性の空間電荷が界面に蓄積。直流電圧除去し短絡した後の空間電荷の減衰は、交流電圧を印加することにより加速。交流電界によりイオン伝導の見かけの電位障壁が低下することを理論的に導き、この現象を説明。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
N.Hozumi, T.Okamoto, T.Imajo
際93-2
21 Tracking Resistance and Dielectric Breakdown Characteristics of Liquid Crystal Polymer 共著 平成5年9月 1993 Int'l Workshop on Electrical Insulation, #Ⅴ-22 pp.249-252, Nagoya Univ. Japan (1993)
高温絶縁材料として期待できる液晶ポリマの基礎特性。200℃における絶縁耐力は常温の65%。破壊の経路は分子鎖の配向に沿う。表面の耐トラッキング性は、分子鎖の配向方向よりも配向に垂直な方向に対して高い価を示した。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
H.Homma, N.Hozumi, T.Okamoto, M.Ikeda
際93-3
22 Effect of Additive Concentration in Semicon-Layer on Interfacial Lamellar Angle 共著 平成5年9月 1993 Int'l Workshop on Electrical Insulation, #Ⅷ-15 pp.377-381, Nagoya Univ. Japan (1993)
架橋ポリエチレンケーブルの半導電層に混入した添加剤による絶縁性能の向上メカニズム。シート試料を使用して半導電層の表面エネルギーを測定。添加剤により半導電層の表面エネルギーが上昇し、界面付近のラメラ結晶が垂直に配向しやすくなる。(実験計画立案に関する協議、実験および解析の分担推進)
T.Okamoto, N.Hozumi、M.Ishida
際93-4
23 Partial Discharge Pattern Recognition Using a Neural Network 共著 平成5年9月 1993 Int'l Workshop on Electrical Insulation, #SⅡ-3 pp.31-36, Nagoya Univ. Japan (1993)
3種類の電極形状、ギャップ長などが異なる合計24種類の電極条件に由来する部分放電パターンをニューラルネットワークで識別。学習を終了したニューラルネットワークは、未知のパターンをほぼ正確に識別可能。2種類のパターンを混合した場合は、混合率0.5を境として識別結果が逆転する。(実験計画立案に関する協議、実験および解析の分担推進)
T.Okamoto, N.Hozumi, T.Imajo
際93-5
24 Recent Development in Transformer Insulation Diagnosing Methods in Japan 単著 平成5年11月 Korea-Japan Symposium on the Diagnostic Methods of Power Apparatus, #2-4 pp.65-74, Cheju, Korea (1993)
変圧器の診断手法に関する日本の実状と最近の動向。油中ガス分析による異常診断と紙の経年劣化診断法、部分放電測定法について、紙の重合度調査など著者の研究成果も交えて解説。国際協力事業団の対韓国ミニプロジェクト「電力設備診断技術」の成果報告会における講演論文。(内容の吟味、執筆および全体のとりまとめ)
N.Hozumi
際93-6
25 Space Charge Measurement in Water Tree Degraded XLPE Cables 共著 平成6年6月 4th Int'l Conf. on Properties & Applications on Dielectric Materials (ICPADM), #5234 pp.394-396, Brisbane, Australia (1994)
界面水トリーを発生した架橋ポリエチレンケーブルの空間電荷を観測した。直流電圧下では、水トリー部分には起点となる界面側の電圧極性と同極性の空間電荷が蓄積し、短絡後も安定に残留する。空間電荷と水トリー長の間には良い相関がある。空間電荷の減衰は、交流電界によって加速される。イオン伝導のモデルをもとに加速倍率を定量評価。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
N.Hozumi, T.Okamoto Y.Ikeda
際94-1
26 Growth of Lamellar Cristals at the Semicon-Interface in XLPE Power Cables 共著 平成6年6月 4th Int'l Conf. on Properties & Applications on Dielectric Materials (ICPAFM), #5250 pp.455-458, Brisbane, Australia (1994)
架橋ポリエチレンケーブルの半導電層に混入した添加剤による絶縁性能の向上メカニズム。シート試料を使用。添加剤によって界面からラメラ結晶が大きく成長する場合に破壊電圧が向上する。界面の結晶状態を良くするために、表面エネルギーが界面の結晶成長におよぼす影響を理論的、実験的に検討。半導電層中の材料が持つ表面エネルギーが高いほどラメラ結晶の成長が促進される。(実験計画立案に関する協議、実験および解析の分担推進)
T.Okamoto, M.Ishida, N.Hozumi
際94-2
27 Space Charge Measurement in XLPE Cable Insulation under High Field 共著 平成6年9月 8th International Symposium on Electrets (ISE8), #5C-P-6 pp.916-927, Paris, France (1994)
パルス静電応力法による絶縁体の空間電荷測定は、課電電圧にパルス電圧を重畳させる際の技術的問題からシート試料等を用いた小規模なものに限定されていたが、長尺のケーブルに課電しながら接地側から波形歪みを生じないで鋭いパルス波形を重畳させて測定する方法を開発した。絶縁厚3mmの架橋ポリエチレンケーブルに最高550kVまでの直流電圧を印加しながら空間電荷を測定した結果、高電界でパケット状の電荷が発生、移動し、絶縁体内で発振が起こることが初めて観測された。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
N.Hozumi, H.suzuki, T.Okamoto, K.Watanabe, A.Watanabe
際94-3
28 Discrimination of Phase-shifted Partial Discharge Patterns by Neural Network Using Standardization Method 共著 平成6年6月 1994 IEEE Int'l Symp. on Electr. Insul., #F-11 pp.314-317, Pittsburg, Pennsylvania, USA (1994)
ニューラルネットワークによって位相角(φ)-放電電荷(q)-放電頻度(n)の情報をもつ部分放電パターンが識別できることがわかったが、現場では印加電圧の周波数が既知であっても位相角の絶対値を測定できないことがある。そこで、別の電源の位相をもとに便宜的に作成した放電パターンをフーリエ解析し、基本調波の位相で規格化する方法を提案した。作成したパターンを教師信号および被識別信号として利用することにより、位相角の絶対値が不明でも識別が可能であることを実験的に示唆。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
JH.Lee, N.Hozumi, T.Okamoto
際94-4
29 Space Charge Measurement in XLPE Cable Insulation under High Field 共著 平成6年9月 8th International Symposium on Electrets (ISE8), #5C-P-6 pp.916-927, Shanghai, China (1994) パルス静電応力法による絶縁体の空間電荷測定は、課電電圧にパルス電圧を重畳させる際の技術的問題からシート試料等を用いた小規模なものに限定されていたが、長尺のケーブルに課電しながら接地側から波形歪みを生じないで鋭いパルス波形を重畳させて測定する方法を開発した。絶縁厚3mmの架橋ポリエチレンケーブルに最高550kVまでの直流電圧を印加しながら空間電荷を測定した結果、高電界でパケット状の電荷が発生、移動し、絶縁体内で発振が起こることが初めて観測された。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
N.Hozu
際94-5
30 Space CHarge Behavior in Water Tree Degraded XLPE Cables and the Development of Residual Charge Method for Their Diagnosis 単著 平成7年4月 1995年度 大韓電気学会 放電・高電圧研究会 (招待講演), #DH-95-04 pp.18-27, Kumi, Korea (1995)
水トリー劣化した架橋ポリエチレンケーブルに直流電圧を印加したときに形成される空間電荷の大きさは劣化の程度とよい相関があること、空間電荷は電圧除去後も安定に残留するが、交流電圧を印加するとすばやく減衰することなどを示すとともに、この現象を利用したケーブル劣化診断法である「残留電荷法」を提案した。大韓電気学会 放電・高電圧研究会での招待講演。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
N.Hozumi
際95-1
31 Space Charge Measurement in XLPE Cables with 9 mm Thick Insulation 共著 平成7年6月 4th Int'l Conf. on Insulated Power Cables (JICABLE 95), #A.7.3 pp.183-188, Paris, France (1995)
パルス静電応力法により電力ケーブルなどの厚肉絶縁の空間電荷を測定する場合には、空間電荷分布に対応した音響信号が絶縁体中を伝搬する際に減衰や歪みを生じるため、適当な補正が必要である。同心円筒状試料に対する補正アルゴリズムを開発し、絶縁厚9mmを有する架橋ポリエチレンケーブルに最高900kVまでの直流電圧を印加して空間電荷を測定した。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
N.Hozumi, T.Takeda, H.Suzuki, T.Okamoto, K.Watanabe,A.Watanabe, H.Miyata
際95-2
32 Space Charge Evolution in XLPE Cable Insulation under High Electric Fields 共著 平成7年9月 1995 Int'l Symp. on Electr. Insul. Materials, #A-5 pp.39-42, Tokyo, Japan (1995)
架橋ポリエチレンケーブルに1MV/cm程度の直流高電界を印加するとパケット状の空間電荷が断続的に発生、移動し、絶縁体内で発振現象がおこる。ケーブルを60℃に保って実験すると移動速度は上昇し、発生周期は常温の5〜10分の1になる。シート状試料を使用して同様の現象を再現するとともに、キャリアの電界-移動速度の非線形性を仮定したシミュレーションを実施(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
N.Hozumi, T.Takeda, H.suzuki, T.Okamoto
際95-3
33 High Temperature PD Characteristics of Polyimide and Liquid Crystal Polymer 共著 平成7年9月 1995 Int'l Symp. on Electr. Insul. Materials, #I-5 pp.209-212, Tokyo, Japan (1995)
液晶ポリマ、エポキシ樹脂、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレートの180℃における部分放電特性とV-t特性を針-平板電極系で測定。それぞれの部分放電特性は常温の場合に類似。V-t特性にもとづく寿命指数は、低電界では9、高電界では4以下であり、常温での特性に類似。(実験計画立案に関する協議、実験および解析の分担推進)
T.Okamoto, M.Kanegani, N.Hozumi, M.Ikeda
際95-4
34 Space Charge Evolution in Acetophenone Impregnated LDPE Sheets 共著 平成7年9月 1995 Int'l Symp. on Electr. Insul. Materials, #P-24 pp.419-422, Tokyo, Janan (1995)
架橋ポリエチレンの直流絶縁特性に影響する空間電荷の発生要因を解明するため、架橋剤分解残渣であるアセトフェノンの影響を検討。厚さ2mmのポリエチレンシートにアセトフェノンを浸透させ、直流電圧をかけると絶縁体内部が帯電する。厚さ40μmのポリエチレンシートに種々の濃度でアセトフェノンを浸透させたときの電圧-電流特性から厚さ2mmにおける空間電荷形成を予想、実験値とのよい一致を見た。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
T.Takeda, N.Hozumi, H.Suzuki, T.Okamoto, K.Watanabe, A.Watanabe, H.Miyata
際95-5
35 Space Charge Behavior in Electrical Insulation Under High Fields 単著 平成8年9月 9th International Symposium on Electrets (ISE9) (招待講演), #1-O-01 pp.3-8, Shanghai, China (1996)
比較的低電界から破壊電界程度までにわたる架橋ポリエチレンの空間電荷発生要因を体系的に検討。低電界では不純物キャリアが電界により掃引されて生じる「ヘテロ電荷」が、高電界では電荷注入による「ホモ電荷」と電界によって解離したキャリアによる「パケット電荷」が生じやすい。水トリーがあると空間電荷がたまりやすいことから、これを利用した新しいケーブル診断技術を提案。(内容の吟味、執筆および全体のとりまとめ)
N.Hozumi
際96-1
36 Factor of Space Charge Generation in XLPE under DC Electric Field of 20 kV/mm 共著 平成9年5月 5th Int'l Conf. on Properties & Applications on Dielectric Materials (ICPADM), #02P13 pp.137-141, Seoul, Korea (1997)
架橋ポリエチレンに20kV/mm程度の直流電界をかけたとき電極付近に形成される、電極と逆極性の電荷(ヘテロ電荷)の発生要因を検討した。酸化防止剤などの不純物が架橋工程の高温下において架橋剤分解残渣であるアセトフェノンによって溶媒和し、イオン性キャリアが生成、電圧印加時に掃引されてヘテロ電荷が形成されると推定。酸化防止剤、アセトフェノン、高温処理のいずれの要素が欠落してもヘテロ電荷は発生しない。(実験計画立案議、実験の推進並びに実験結果の解析)
T.Takeda, N.Hozumi, H.Suzuki, T.Okamoto
際97-1
37 Electron Energy Loss Spectrum Analysis of Polyethylene Insulation 共著 平成9年5月 5th Int'l Conf. on Properties & Applications on Dielectric Materials (ICPADM), #05P19 pp.459-462, Seoul, Korea (1997)
ポリエチレンの絶縁破壊に関連する高エネルギー電子の平均自由行程を推定するため、電子エネルギーロススペクトル機能付き透過型電子顕微鏡を適用。電子線径10nm、エネルギー200eVの場合の平均自由行程は500nm程度と推定するとともに、試料中の密度揺らぎの測定の手がかりを得た。また、この無染色ポリエチレン試料のラメラ観察に初めて成功した。(実験計画立案に関する協議、実験と解析に関する助言)
T.Okamoto, M.Kanegami, N.Hozumi
際97-2
38 Space Charge Behavior in Full-Size 250 kV DC XLPE Cables 共著 平成9年7月 1997 IEEE Power Engineering Society Summer Meeting, #PE-994-PWRD-0-04-1997, Berlin, Germany (1997)
直流CVケーブルの開発の一環として、充填剤を配合した2種類の実規模±250KV直流CVケーブル(絶縁厚さ20mm)の空間電荷をパルス静電応力法で測定した。500kVの直流電圧を印加し、導体を85℃に保った場合、電圧極性反転にともない内部半導電層界面付近の電界が空間電荷なしの場合の10〜40%程度上昇するが、その後緩和される。空間電荷による電界変歪は従来のCVケーブルに比べて極めて小さく、供試試料は安定した直流特性を有することがわかった。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
T.Takeda, N.Hozumi, K.Fujii, K.Terashima, M.Hara, Y.Murata, K.Watanabe, M.Yoshida
際97-3
39 New Direct Observation Technique for Electric Charge Behavior in Insulating Materials and Its Application to Power Cables 共著 平成10年8月 1998 Int'l Conference on Large High Voltage Electric Systems (CIGRE), #15-303, Paris, France (1998)
絶縁材料中の空間電荷の測定と電力ケーブルへの応用に関する最近の研究をレビュー。空間電荷によって均一であるべき電界が歪むと破壊がおこりやすくなることや、空間電荷測定によって劣化の状態をモニタできることなど、空間電荷測定の重要性について述べ、最近開発された空間電荷測定手法の概要と、直流および交流ケーブルへの空間電荷測定技術の適用について記述。さらに、空間電荷挙動を考慮した新しいケーブル診断技術について述べている。CIGRE SC-15大会論文。(ケーブルに関する部分の分担執筆および全体のとりまとめ)
T.Takada, T.Mizutani, T.Tanaka, N.Hozumi
際98-1
40 Estimation Method of Nanometer Order Density Distribution of Polyethylene with an Energy-Filtering TEM 共著 平成10年9月 1998 Int'l Symposium on Electrical Insulating Materials (ISEIM-98), #E1-5 pp.553-556, Toyohashi, Japan (1998)
電力ケーブル材料として重要なポリエチレンの絶縁特性に影響すると言われている微小領域の密度分布を評価するため、エネルギーフィルタ付き透過型電子顕微鏡(Ω-TEM)を利用。Ω-TEMによるゼロロス像と通常のTEM像を撮影し、画面上の電子線強度を比較することにより、一次元の密度分布および自由体積率の分布をナノメータオーダーで評価できた。(実験計画立案に関する協議、実験と解析に関する助言)
T.Okamoto, M.Kanegami, N.Hozumi
際98-2
41 Estimation of Carrier Mobility using Space Charge Measurement Technique 共著 平成11年10月 Annu. Rep.. Conf. Electr. Insul. & Dielectr. Phenomenon (CEIDP), #4-7, pp.350-353 (Austin, USA, 1999) 高分子中のキャリア移動度の評価手法として、バイアス電圧にパルス電圧を重畳し、過渡的空間電荷を観測する方法を提案した。エチレン-酢酸ビニル共重合体フィルムを試料とし、パルス静電応力法で空間電荷の変化を観測したところ、陽極側から注入されたキャリアのピークが陰極側に移動する様子が明らかになった。このピークの移動速度をもとに、正キャリアの移動度を測定した。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
N.Hozumi, Y.Muramoto & M.Nagao
際99-1
42 Influence of Conductive Contaminant on Void Surface on the Swarming Pulsive Micro Discharges 共著 平成11年10月 Proc. 1999 Japan-Korea Joint Symposium on Electrical Discharge & High Voltage Engineering (Kitakyusu, Japan), pp.277-280 (1999) 空隙を含む絶縁体に交流電圧をかけたときに生じる部分放電が、劣化にともなって変化する模様を、模擬電極を用いて再現した。特に、空隙が部分放電にさらされたときに経時的に見かけの放電電荷量が低下する現象を、空隙表面に付着させた金属粉で劣化生成物を模擬することにより再現することに成功した。(実験計画立案に関する協議、実験の推進並びに実験結果の解析)
H.Michiue, R.Kurnianto, T.Ishida, Y.Muramoto, N.Hoaumi & M.Nagao
際99-2
43 Space Charge Distribution Measured with Short Period Interval up to Electrical Breakdown in Polyethylene
共著 平成11年10月 Annu. Rep.. Conf. Electr. Insul. & Dielectr. Phenomenon (CEIDP), #7C-1, pp.634-637 (Austin, USA, 1999) ポリエチレンフィルムに直流電圧を印加し、絶縁破壊に至るまでの間の空間電荷形成状態の変化を測定。ヘテロ電荷の形成による局所電界の強調が破壊の要因となっていることを示唆。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
S.Mitsumoto, K.Tanaka, Y.Muramoto, M.Nagao, N.Hozumi & M.Fukuma
際99-3
44 A Study of the Method for Evaluating Dielectric Materials using Space Charge Measurement 共著 平成11年10月 Annu. Rep.. Conf. Electr. Insul. & Dielectr. Phenomenon (CEIDP), #2B-11, pp.174-177 (Austin, USA, 1999) 異なる材料を貼りあわせた2層誘電体に電圧をかけたときに生じる内部帯電を測定することにより、両者の絶縁特性の優劣を評価し、絶縁材料の選定にのための情報を提供しようとする提案。アイオノマーブレンドポリエチレンと低密度ポリエチレンを組み合わせた試料を用いて、アイオノマーの配合により直流絶縁特性が向上することを示した。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
T.Takeda, N.Hozumi, H.Suzuki & T.Okamoto
際99-4
45 Electrical Breakdown of Penetrated Tree Degraded LDPE Film 共著 平成11年10月 Proc. of the Asian Conf. on Electric Insulation Diagnosis '99, pp.158-161 (1999) 水トリー劣化した電力ケーブルの絶縁特性に関する基礎データを得るため、劣化の最終段階である貫通水トリーを含むポリエチレンシート試料を作成し、試料表面と電極を直接接触しない「針-平板型放電電極系」を用いて破壊試験を実施した。水トリー劣化試料、未劣化試料、および劣化-未劣化2層複合試料を用い、湿度を変えて破壊実験を行った結果、湿度が59%以下の場合には水トリー部分が一部電圧分担するが、75%を超える場合は水トリーがほぼ導通状態となり電圧を分担しないことなどがわかった。(実験計画立案に関する協議、実験の推進並びに実験結果の解析)
M.Nagao, V.H.Thanh & N.Hozumi
際99-5
46 Temperature Dependence of Dielectric Properties and Space Charge Formation in PP Film under AC High-field 共著 平成12年6月 Proc. 6th Int'l. Conf. on Properties & Applications of Dielectr. Mater. (June 21-26,2000 Xi'an China), pp.97-100 (2000) 二軸延伸ポリプロピレンフィルムを用いて室温の交流高電界領域で形成される空間電荷を静電容量の変化から検討。損失電流波形は80kVrms/mmをしきい値として印加電界の正負各半周期の前半にピークを持つ波形に歪み,充電電流の不平衡成分が急激に増加した。これはキャリア注入により電極界面に空間電荷層が形成されるためであると考えられる。空間電荷層は約0.1mm程度と非常に薄いことが分かった。(実験計画立案に関する協議、実験の推進並びに実験結果の解析)
M.Fujii, K.Tohyama, T.tokoro, Y.M
際00-1
47 Carrier Mobility in Acetophenone Soaked Polyethylene Estimated by Transient Space Charge 共著 平成12年6月 Proc. 6th Int'l. Conf. on Properties & Applications of Dielectr. Mater. (June 21-26,2000 Xi'an China), pp.943-946 (2000) 高分子中のキャリア移動度の評価手法として、バイアス電圧にパルス電圧を重畳し、過渡的空間電荷を観測する方法を提案し、アセトフェノンを拡散させたポリエチレンフイルム中のキャリア移動度を推定した。正キャリアの移動が顕著に観測され、その移動度は10-10cm2/Vsのオーダーで、アセトフェノン濃度とともに上昇した。提案した測定方法により、物性に傾斜を有する試料においてもキャリア移動度の評価が可能であることが示唆された。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
N.Hozumi, H.Matsumura, Y.Murakami, Y.Muramoto & M.Nagao
際00-2
48 Breakdown Strength of Ice-Paper Composite Insulation in Liquid Nitrogen 共著 平成12年6月 Proc. 6th Int'l. Conf. on Properties & Applications of Dielectr. Mater. (June 21-26,2000 Xi'an China), pp.67-70 (2000) 絶縁紙−液体窒素複合絶縁系では、液体窒素の気化に伴う気泡発生による絶縁劣化が懸念される。そこで絶縁紙内部の空間を氷で満たし電極間の液体窒素を極力排除した絶縁紙−氷複合絶縁系を考案した。氷含浸により絶縁破壊の強さ(Fb)が上昇すること、および、氷含浸前のクラフト紙密度が高いほど Fbの上昇度合いが大きいことがわかった。極低温ケーブルにおける積層絶縁系を勘案し、絶縁紙層が3層及び5層についての交流絶縁破壊特性について検討し、良好な結果を得た。(実験計画立案に関する協議、実験の推進並びに実験結果の解析)
M.Nagao, Y.Kataoka, N.Hozumi, M.Kossaki, T.Masuda & S.Isojima
際00-3
49 Model Specimens for Testing Interfacial Electrical Insulating Properties in EHV Extruded Cable Splices and Preliminary Results
共著 平成12年10月 Annu. Rep.. Conf. Electr. Insul. & Dielectr. Phenomenon (CEIDP), #8B-12, pp.820-823 (Victoria, Canada, 2000) 電力ケーブルの接続部に生じる異種絶縁体界面の評価を目的とした標準電極の提案と、これを使って採取したデータの紹介。界面に異物や空隙が存在する場合の部分放電特性や絶縁破壊特性を測定した。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
M.Nagao, N.Hozumi, Y.Muramoto, F.B.C.Pasan, T.Suzuki & T.Tanaka
際00-4
50 Time-lag Measurement of Void Discharges for the Clarification of the Factor for Partial Discharge Pattern 共著 平成12年10月 Annu. Rep.. Conf. Electr. Insul. & Dielectr. Phenomenon (CEIDP), #7C-7, pp.717-720 (Victoria, Canada, 2000) 電力機器や小型電子部品の検査において重要な部分放電パターンの物理モデルの構築を目的とし、模擬ボイド試料に方形波パルスを印加して放電遅れ時間の測定を行った。放電遅れ時間のばらつきは概ね指数分布に従った。特性放電遅れ時間およびその電圧依存性は、「絶縁体に付着させた導電性異物の有無」および、「印加電圧の極性」により変化した。これらより、放電遅れ時間とその電圧依存性をもとに交流電圧印加時の部分放電パターンの特徴を定性的に説明することができた。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
N.Hozumi, H.Michiue, H.Nagae, Y.Muramoto & M.Nagao
際00-5
51 Observation of Carrier Behavior in Organic Photo-conductor by Transient Space Charge Measurement 共著 平成13年10月
Annu. Rep.. Conf. Electr. Insul. & Dielectr. Phenomenon (CEIDP), #210 (Kitchener, Canada, 2001) 光パルス照射後の過渡的空間電荷を追尾することによりキャリア挙動を観測した。提案した新しい方法により、10の-9乗 m2/Vs程度の移動度をもつキャリアの挙動を追尾することができ、電子複写機に用いられる有機感光体の性能評価への適用可能性が示唆された。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
N.Hozumi, A.Iwakiri, M.Nagao, Y.Hashimoto & K.Fukunaga
際01-1
52 Time-lag Measurement Of Void Discharges And Numerical Simulation For Clarification Of The Factor For Partial Discharge Pattern 共著 平成13年11月 Proc. 2001 Int'l Symp. on Electr. Insul. Materials (ISEIM2001), #A-3, pp.29-32 (Nov. 19-22, 2001, Himeji, Japan). 部分放電パターンの物理モデルの構築を目的とし、模擬ボイド試料に方形波パルスを印加して放電遅れ時間の測定を行った。放電遅れ時間のばらつきは概ね指数分布に従った。放電遅れ時間パラメータをもとに交流電圧下での放電パターンをシミュレートする試みを行った。半サイクル中の1発目の放電と2初目以降の放電の統計パラメータの違いを考慮することにより、実験結果を計算で再現できることがわかった。(実験計画立案、実験と解析の推進)
N.Hozumi, H.Nzgae, Y.Muramoto M.Nzgao & HG.Xie
際01-2
53 Numerical Analysis of Space Charge Distibution in Polypropylene Film under AC High Field 共著 平成13年11月 Proc. 2001 Int'l Symp. on Electr. Insul. Materials (ISEIM2001), #P1-20, pp.156-159 (Nov. 19-22, 2001, Himeji, Japan). 絶縁体に交流電圧を印加したときに流れる電流の非線形性をもたらす要因として空間電荷のダイナミックスを想定。数値シミュレーションにより、空間電荷の時間変化を計算し、現象を半定量的に説明した。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
M.Fujii, M.Fukuma, T.Tokoro, Y.Muramoto, N.Hozumi & M.Nzgao
際01-3
54 Numerical Analysis of Acoustic Wave Generation and Propagation on PEA Method 共著 平成13年11月 Proc. 2001 Int'l Symp. on Electr. Insul. Materials (ISEIM2001), #F-1, pp.403-406 (Nov. 19-22, 2001, Himeji, Japan). パルス静電応力法による空間電荷測定の際に遭遇する誤差の要因として考えられる音響伝搬特性について考察。系内の音響インピーダンスの不整合点での反射が測定誤差をもたらすことなどを数値シミュレーションで証明。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
M.Wadamori, M.Fukuma, M.Nzgao, N.Hozumi, M.Kosaki & Y.Fukui
際01-4
55 Water Tree Retardant Characteristics of Sinale Crosslinked Polyethylene 共著 平成13年11月 Proc. 2001 Int'l Symp. on Electr. Insul. Materials (ISEIM2001), #H-5, pp.467-470 (Nov. 19-22, 2001, Himeji, Japan). シラン架橋ポリエチレンの水トリー抑制効果を実験的に調査。従来の過酸化物架橋に比べシラン架橋のものは水トリー発生数、長さとも低減されることがわかった。極性をもったシラノール基が導入されるため水分の凝集が起こりにくくなることが水トリー抑制効果の要因であると推定。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
V.Hai, N.Hozumi, M.Nagao, T.Goto & Y. Kato
際01-5
56 Effect of Filler on Treeing Phanomenon in Epoxy Resin under AC Voltage 共著 平成13年11月 Proc. 2001 Int'l Symp. on Electr. Insul. Materials (ISEIM2001), #Q-1, pp.611-614 (Nov. 19-22, 2001, Himeji, Japan). 電気トリーの成長におよぼす充填剤の影響を調査。特に新しく開発した薄葉試料を用いて光散乱の影響を受けず視覚的にトリー観察を可能とした点が特徴である。充填剤によりトリー発生電圧はわずかに低下するものの、成長速度は抑制される。角のない充填剤はトリー成長抑制効果が大。シランカップリング剤によりトリー成長がさらに抑制されることなどが明らかになった。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
M.Nagao, K.Oda, Y.Muramoto & N.Hozumi
際01-6
57 Ultrasonic Sound Speed Microscope for Biological Tissue Characterization Driven by Nanosecond Pulse 共著 平成15年3月 27 th Int'l Symp. on Acoustical Imaging , MI-7 (Mar. 24-27, 2003 Saarbrucken, Germany). 超音波顕微鏡による生体組織の診断は、組織音速等の物理量の分布から病理検査を行う目的で、外科手術中に摘出した組織の検査への適用が検討されつつある。組織音速の正確な測定のためには、周波数の異なるバースト波の反射から試料厚さと音速を計算している。しかしこの測定には多大な時間を要し、周波数不安定性が誤差要因となりやすい。そこで、パルス波のを周波数領域で解析することにより、測定の高速化、安定化、および装置の低コスト化を図る方法を提案した。試作機により原理確認を行うとともに、音速と厚さの分布が既知である高分子試料による模擬実験を行い、測定精度を確認した。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
N. Hozumi, R. Yamashita, C-K. Lee, M. Nagao, K. Kobayashi, Y. Saijo, M. Tanaka, N. Tanaka, S. Ohtsuki
際03-1
58 Effect of Humidity on Partial Discharge Characteristics 共著 平成15年6月 Proc. 7th Int'l Conf. on Properties & Applications of Dielectr. Mater. P2-3 (June 1-5, 2003 Nagoya, Japan). 熱帯において部分放電計測による電力設備診断を実施する際の問題点として、放電空間の湿度が考えられる。湿度の影響としては、放電開始電界の低下による放電電荷量が低下する効果と、放電電荷が拡がる面積がおおきくなることによる放電電荷量の増大効果があり、両者が拮抗して見かけの放電電荷量を決定している。これらの現象を実験により明らかにしている。(実験計画立案に関する協議、実験の推進並びに実験結果の解析)
Z.Nawawi, Y.Muramoto, N.Hozumi & M.Nagao
際03-2
59 Time-frequency Analysis of VHF Waveform for Precise Location of Partial Discharge in Small-scale High Voltage Apparatuses 共著 平成15年6月 Proc. 7th Int'l Conf. on Properties & Applications of Dielectr. Mater.,P2-12 (June 1-5, 2003 Nagoya, Japan). 産業用部分放電試験装置では一般に不良箇所の位置標定機能がないが、電力機器などの大型絶縁系を対象として、VHF帯域まで拡がる広帯域センサを用た高精度位置標定が検討されている。一方、車載モーターなど小型機器では検査スペースが電力機器のそれに比較して狭く、周辺の物体からの反射波が複雑に干渉する。このため検出波形全体の位相スペクトルや相互相関にもとづく位置標定では大きな誤差を生じる。本研究では、受信信号の立ち上がり部分付近のみの位相スペクトルに着目し、卓上スケールでの部品検査において効果的に放電位置標定を行うための基本的検討を行った。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
C-K Lee, Y.Muramoto, N.Hozumi & M.Nagao
際03-3
60 Dielectric Properties and Space Charge Formation in Polypropylene up to AC Breakdown 共著 平成15年6月 Proc. 7th Int'l Conf. on Properties & Applications of Dielectr. Mater., P3-18 (June 1-5, 2003 Nagoya, Japan). 電力機器絶縁系において問題となる商用交流電圧下の絶縁破壊のメカニズムを解明するため、交流電圧をかけた状態で絶縁体内の電荷の動的挙動を測定。破壊に至るまでの電荷注入状況を観測した。(実験計画立案に関する協議、実験の推進並びに実験結果の解析)
M.Fujii, K.Tohyana, T.Tokoro, Y.Muramoto, N.Hozumi & M.Nagao
際03-4
61 High Field Conduction and Space Charge Formation up to Electrical Breakdown in Acetophenone-coated Polyethylene Film 共著 平成15年6月 Proc. 7th Int'l Conf. on Properties & Applications of Dielectr. Mater., P3-19 (June 1-5, 2003 Nagoya, Japan). ポリエチレンフィルムに直流電圧を印加し、絶縁破壊に至るまでの間の空間電荷形成状態の変化を測定。ポリエチレンを架橋して使用する際に残渣物質として残留するアセトフェノンが空間電荷形成と破壊におよぼす影響について議論。(実験計画立案に関する協議、実験の推進並びに実験結果の解析)
S.Mitsumoto, M.Fukuma, N.Hozumi & M.Nagao
際03-5
62 Acoustic Impedance Microscopy for Biological Tissue Characterization 共著 平成17年9月 Proc. 2005 IEEE International Ultrasonics Symposium, pp.170-173, September 18-21, 2005, Rotterdam, The Netherlands 平滑なプラスチック板を組織に接触させ、裏側から広帯域収束パルス超音波を送波して界面の反射を検出することにより、in vivo状態で組織表面の音響物性像を観察する方法を提案した。予備実験として、ラットの小脳組織を試料とし、音響インピーダンス像の観察を行うとともに、既知の音響物性を有する液体を利用して、生体組織キャラクタリゼーションに必要な測定精度を有していることを実証した。(研究計画立案、推進並びに解析)
N. Hozumi, A. Kimura, S. Terauchi, M. Nagao, S. Yoshida, K. Kobayashi & Y. Saijo
際05-1
63 Speed of Sound Microscopy for Biomedical Applications 共著 平成17年9月 Proc. 2005 IEEE Int'l Ultrasonics Symposium, pp.423-426, September 18-21, 2005, Rotterdam, The Netherlands 著者らが開発した超音波顕微鏡の概要を述べるとともに、動脈硬化、心疾患を発症した組織の観察を行い、医学的見地から有用性を検討した。術中における病理検査に適用できるツールとしての可能性が示された。(原理の提案、予備実験、解析)
Y. Saijo, H. Sasaki, T. Yambe, M. Tanaka, N. Hozumi, K. Kobayashi & N. Okada
際05-2
64 Carrier Mobility in Insulating Polymer Influenced by Hysteresis of Applied Voltage 共著 平成17年6月 Proc. 2005 Int'l Symp. on Electrical Insulating
Materials, P2-11, pp.572-575, June 5-9, 2005, Kitakyushu, Japan
高分子絶縁材料のキャリア移動度が直流高電界の印加履歴によって高くなることを実験的に検証。(実験計画立案に関する協議、実験の推進並びに実験結果の解析)
Y.Murakami, M. Nemoto, N. Hozumi & M.Nagao
際05-3
65 Electrical Tree Propagation in Epoxy Resin under Different Characteristics 共著 平成17年6月 Proc. 2005 Int'l Symp. on Electrical Insulating
Materials, P2-49, pp.718-721, June 5-9, 2005, Kitakyushu, Japan
エポキシ中を進展する電気トリーの形状を評価。画像処理により不要な情報を削除した後、分岐の数など形状に関するパラメータを抽出。充填剤の効果を検討。(実験計画立案に関する協議、実験の推進並びに実験結果の解析)
R. Kurnianto, Y. Murakami, N. Hozumi & M. Nagao
際05-4
66 Study on Space Charge Behavior Reled to the Residual Charge Method for
Diagnosing Water Tree Degradation of Polymer Insulated Power Cables
共著 平成17年6月 Proc. 2005 Int'l Symp. on Electrical Insulating
Materials, P2-15, pp.588-591, June 5-9, 2005, Kitakyushu, Japan
電力ケーブルの劣化診断方法として期待される残留電荷法において劣化信号が発生するメカニズムについて実験的に検討。0.8-1.2eV程度の準位に捕獲された電荷が信号として現れることを示唆。(実験計画立案、実験の推進並びに実験結果の解析)
N. Hozumi1, T. Nakamae, Y. Murakami, M. Nagao,
K. Uchida, G. Teyssedre & C. Laurent
際05-5
67 Development of Cerebella Tissue of Rat Characterized by Acoustic Impedance Microscope 共著 平成18年9月 Proc. 2006 IEEE International Ultrasonics Symposium, pp.423-426, October 3-6, 2006, Vancouver, Canada 前年に同国際会議で発表した音響インピーダンス顕微鏡の画質向上のため、基板に表面処理を実施。ラット小脳の発達過程を音響インピーダンスの変化として定量的に評価可能であることを実証。(研究計画立案、推進並びに解析)
A. Kimura, S. Terauchi, M. Nagao, S. Yoshida, K. Kobayashi, Y. Saijo & N. Hozumi
際06-1
68 Precise Calibration for Biological AcousticImpedance Microscope 共著 平成19年10月 Proc.2007 IEEE International Ultrasonics Symposium, 801-804 (2007). 筆者らが開発した音響インピーダンス顕微鏡ではプラスチック基板の裏側と接触する生体組織に対して集束ビームを送波するため、基板に対して斜めに入射する成分が発生する。このため反射強度を特性音響インピーダンスに変換する際にはこれを考慮した補正が必要となる。補正の結果測定精度が向上することを示した。(研究計画立案、推進並びに解析)
N. Hozumi, A. Nakano, S. Terauchi, M. Nagao, S. Yoshida, K.Kobayashi, S. Yamamoto & Y. Saijo
際07-1
69 B-mode and C-mode Imaging of Regenerated 3D Skin Model with 100MHz Ultrasound 共著 平成19年10月 Proc.2007 IEEE International Ultrasonics Symposium, 244-247 (2007). S.Yoshofumi, H.Yoshihiro, K.Kobayashi, O.Nagaya, T.Akira, H.Naohiro, T.Keiji 際07-2
70 Fundamental Study on Relaxation Processes of Water Tree in Aged Power Cables Aimed for Diagnosis with Spatial Resolution 共著 平成20年9月 Proceedings of 2008 International Symposium on Electrical Insulating Materials, P2-29 (2008). 電力ケーブルの劣化位置を標定するための基礎研究。バイアス電圧の有無によるパルス応答の違いを見ることにより、水トリー周辺の空間電荷の挙動を推定しようとしている。数マイクロ秒の立ち上がりの応答特性が得られたことから、実現の可能性は高いとしている。(研究計画立案、推進並びに解析)
S. Hiei, N. Hozumi, T. Kurihara, T. Okamoto & K. Uchida
際08-1
71 Biomedical Application of Acoustic Microscopy Diagnosis, Assessing Echogenecity and Biomechanics 共著 平成20年11月 Proc. 2008 IEEE International Ultrasonics Symposium, 1983-1986 (2008) 超音波顕微鏡に関する著者らの一連の成果を応用して観察した生体組織について、医学的見地から考察を加えたもの。(実験計画立案に関する協議、実験および解析の分担推進)
Y. Saijo, Y. Hagiwara, K. Kobayashi, N. Okada, A.Tanaka, N. Hozumi & M. Tanaka
際08-2
72 Non-contact Observation of Cultured Cells by Acoustic Impedance Microscope 共著 平成20年11月 Proc. 2008 IEEE International Ultrasonics Symposium, 1893-1896 (2008) 筆者らが開発した音響インピーダンス顕微鏡を改良し、細胞レベルの観察を可能にした。超音波の高周波化に加え、培養セルの工夫などにより実現した。(研究計画立案、推進並びに解析)
A. Nakano, T. Uemura, N. Hozumi, M. Nagao, S. Yoshida, K. Kobayashi, S. Yamamoto & Y. Saijo
際08-3
73 Vital Observation and Featuring Techniques of Functional Cell-Surface Proteins Using Acoustic Impedance Microscope 共著 平成20年11月 Proc. 2008 IEEE International Ultrasonics Symposium, 112-115 (2008) 筆者らが開発した音響インピーダンス顕微鏡をを使用し、小脳細胞表面の蛋白結合と音響物性との関連を検証したもの。(実験計画立案に関する協議、実験および解析の分担推進)
S. Yoshida, S. Masaki, S. Iwasa, , A. Nakano, K. Kobayashi & N. Hozumi
際08-4
74 Aberration Correction for Biological Acoustic Impedance Microscope 共著 平成21年9月 Proc. IEEEInternational Ultrasonics Symposium, P1-J-10 (2009). 筆者らが開発した音響インピーダンス顕微鏡ではプラスチック基板の裏側と接触する生体組織に対して集束ビームを送波するため、大きな収差が生じる。これをソフトウェア的に補正する方法について検討し、良好な結果を得た。(研究計画立案、推進並びに解析)
T. Uemura, T. Suzuki, K. Hanai, N. Hozumi, S. Yoshida, K.Kobayashi, S. Yamamoto & Y. Saijo
際09-1
(紀要等)
1 熱流センサーを利用したケーブル導体温度推定法の検討 共著 昭和59年8月 電力中央研究所 研究報告 684001 (1984). 高電圧が印加され、かつ絶縁体で包まれた電力ケーブルの導体温度を、外部に漏洩する熱流の変動をもとに短時間で推定する方法の提案。(研究計画立案、推進並びに解析)
穂積直裕、鈴木寛
紀84-1
2 熱流センサーを応用した超高圧ケーブルの管理手法 共著 昭和60年8月 電力中央研究所 研究報告 685004 (1985). 電力ケーブルから外部に漏洩する熱流をもとに、導体温度と劣化状態を推定する手法の提案。(研究計画立案、推進並びに解析)
穂積直裕、深川裕正、鈴木寛
3 熱像によるCVケーブル遮蔽層の異常検出手法 共著 昭和61年6月 電力中央研究所 研究報告 685015 (1986). 電力ケーブル表面の熱像を観察し、ワイヤシールド等内部の機械構造の異常を推定する手法の提案。有限要素法解析にもとづき、検出限界を検討。(研究計画立案、推進並びに解析)
穂積直裕、鈴木寛
4 半導電層材料中のカーボン粒子の分散性の改良と絶縁破壊強度の向上 共著 昭和62年8月 電力中央研究所 研究報告 W87010 (1987). 架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブルの電極となる半導電性材料に含まれるカーボン粒子の状態を電子顕微鏡で観察し、画像処理により分散状態を数値化して絶縁耐力との相関を検討。(実験計画立案に関する協議、実験の推進並びに実験結果の解析)
岡本達希、石田政義、穂積直裕
5 ポリエチレンの電気トリー発生と微小放電パルスの同時観測 共著 昭和62年9月 電力中央研究所 研究報告 W87006 (1987). ポリエチレン中の局所破壊発生の瞬間における画像と放電パルス列を新しく開発した装置で詳細に観測した。装置の詳細と観測例。(研究計画立案、推進並びに解析)
穂積直裕、岡本達希、深川裕正
6 ポリエチレンの高次構造と電気トリーの発生現象 共著 昭和63年6月 電力中央研究所 研究報告 W87024 (1988). ポリエチレン中において発生直後の電気トリー(局所破壊)痕跡を電子顕微鏡で観察し、結晶構造が破壊の進展路におよぼす影響を定量評価。電極界面に結晶成長核がある場合は、そこが破壊起点となりやすいことを示唆。(研究計画立案、推進並びに解析)
穂積直裕、岡本達希、石田政義
7 CVケーブル半導電層の改良によるインパルス破壊特性の向上 共著 昭和63年9月 電力中央研究所 研究報告 W87041 (1988). 架橋ポリエチレンケーブルの半導電性電極を添加剤で改良した数種類の試料のインパルス破壊実験結果。ワイブル統計を用いて添加剤の有効性を確認。(研究計画立案、推進並びに解析)
穂積直裕、岡本達希、石田政義
8 屋外モールド変圧器の温度上昇計算法 共著 昭和63年10月 電力中央研究所 研究報告 W88003 (1988). 屋外モールド変圧器の温度管理を目的とし、簡易な熱等価回路を提案。負荷サイクルを与えたときの温度変化を実測し、シミュレーション結果と比較。(実験計画立案に関する協議、実験の推進並びに実験結果の解析)
高橋毅、加藤正夫、佐藤正彦、穂積直裕、東原隆、長谷川孝
9 CVケーブルの半導電層界面粗さが絶縁破壊強度に与える影響 共著 昭和64年11月 電力中央研究所 研究報告 W89018 (1989). 架橋ポリエチレンケーブルの半導電性電極と絶縁体界面の粗さを、電子顕微鏡観察によりナノメートルオーダーで評価。界面粗さを定量評価して、添加剤による粗さの低減と絶縁耐力の向上を確認。(実験計画立案に関する協議、実験の推進並びに実験結果の解析)
岡本達希、穂積直裕、石田政義
10 CVケーブルの半導電層界面近傍絶縁体の添加剤による改質 共著 昭和64年3月 電力中央研究所 研究報告 W88024 (1989). 界面活性剤を主体とする添加剤を架橋ポリエチレンケーブルの半導電性電極として用いることの効果を、材料の赤外分光特性により検討。界面から絶縁層への添加剤の滲みだしが有効に働いていることを確認。(実験計画立案に関する協議、実験の推進並びに実験結果の解析)
石田政義、岡本達希、穂積直裕
11 CVケーブルの改良半導電層界面近傍のラメラの配向と絶縁破壊強度 共著 平成元年4月 電力中央研究所 研究報告 W88039 (1989). ポリエチレンの結晶配向を電子顕微鏡観測結果をもとに定量的に評価し、絶縁破壊強度との相関を論じたもの。電極界面に対して垂直な成分が大きいほど破壊強度が上昇することを示唆。実験計画立案に関する協議、実験の推進並びに実験結果の解析)
岡本達希、石田政義、穂積直裕
12 絶縁厚低減CVケーブルにおける添加剤分布の長期安定性 共著 平成2年5月 電力中央研究所 研究報告 W89033 (1990). 絶縁性能向上の目的で架橋ポリエチレンケーブル半導電性電極に混入し、絶縁体側に拡散させた添加剤の長期的安定性を顕微赤外分光機を用いて評価。(実験計画立案に関する協議、実験の推進並びに実験結果の解析)
石田政義、岡本達希、穂積直裕
13 ポリエチレンの電気トリー発生・成長におよぼす空間電荷の影響 共著 平成2年6月 電力中央研究所 研究報告 W89050 (1990). 交流課電時におけるポリエチレンの局所破壊の進展要因を、材料の帯電特性をもとに検討。(研究計画立案、推進並びに解析)
穂積直裕、岡本達希、今城尚久
14 界面拡散法による絶縁厚半減超高圧級CVケーブルの開発-154kCVケーブルの初期絶縁特性- 共著 平成3年6月 電力中央研究所 研究報告 W90042 (1991). 電力中央研究所が提案する界面拡散法を応用した154kV級架橋ポリエチレンケーブルの開発と初期試験結果。(実験計画立案に関する協議、実験の推進並びに実験結果の解析)
岡本達希、穂積直裕、石田政義, 今城尚久
15 配電用CVケーブル絶縁劣化診断エキスパートシステム-プロトタイプの開発- 共著 平成3年6月 電力中央研究所 研究報告 W90041 (1991). ファジー理論を応用した絶縁劣化エキスパートシステムの提案。(実験計画立案に関する協議、実験の推進並びに実験結果の解析)
岡本達希、穂積直裕
16 ニューラルネットワークによる電力機器の部分放電パターンの識別 共著 平成3年8月 電力中央研究所 研究報告 W90040 (1991). 電力系統で予想される各種の異常および劣化状態を模擬して部分放電試験を行い、位相角特性をパターン化してニューラルネットワークで判別する方法を提案。(研究計画立案、推進並びに解析)
穂積直裕、岡本達希
17 長尺CVケーブル絶縁体中の空間電荷測定法の開発 共著 平成4年7月 電力中央研究所 研究報告 W91050 (1992). 電力ケーブルの内部帯電状態測定方法の提案。実規模の超高圧ケーブルに課電した状態で測定が可能。(研究計画立案、推進並びに解析)
穂積直裕、岡本達希、渡辺泰夫
18 CVケーブルの半導電層界面のラメラ配向と絶縁破壊強度  -界面粗さを考慮した平均ラメラ角の提案- 共著 平成4年7月 電力中央研究所 研究報告 W91028 (1992). ポリエチレンの結晶配向を電子顕微鏡観測結果をもとに定量的に評価し、絶縁破壊強度との相関を論じたもの。電極界面の粗さを考慮して平均配向方向を補正。(実験計画立案に関する協議、実験の推進並びに実験結果の解析)
岡本達希、穂積直裕、石田政義
19 油入変圧器の絶縁異常診断法の検討 共著 平成5年10月 電力中央研究所 研究報告 W92020 (1993). 油入変圧器の長期試験結果。部分放電、スラッジセンサ、油中ガス分析などの診断方法の得失を比較。(実験計画立案に関する協議、実験の推進並びに実験結果の解析)
高橋毅、門裕之、穂積直裕、泉邦和、堀勲、永谷尚紀
20 CVケーブルの半導電層界面におけるラメラ成長の理論的検討(その1) 共著 平成5年5月 電力中央研究所 研究報告 W92030 (1993). 半導電性電極界面を核として成長するポリエチレン結晶の成長過程に関する検討。(実験計画立案に関する協議、実験の推進並びに実験結果の解析)
岡本達希、穂積直裕、石田政義、本間宏也、宮下芳次
21 画像処理によるCVケーブルの半導電層界面ラメラ角の自動検出 共著 平成5年5月 電力中央研究所 研究報告 W92014 (1993). ポリエチレンの結晶構造を電子顕微鏡で観測するとともに、画像処理によって配向状態を数値化。CVケーブルの半導電層界面評価への応用を提案。(実験計画立案に関する協議、実験の推進並びに実験結果の解析)
岡本達希、穂積直裕、篠原靖志
22 液晶高分子の絶縁特性の解明-絶縁破壊強度の温度依存性および絶縁破壊様相- 共著 平成5年6月 電力中央研究所 研究報告 W92019 (1993). 高耐熱性材料として期待できる液晶高分子の基礎特性として、絶縁破壊特性と耐トラッキング性を測定。(実験計画立案に関する協議、実験の推進並びに実験結果の解析)
本間宏也、穂積直裕、岡本達希、池田雅昭
23 超低密度ポリエチレンによるCVケーブル絶縁体の耐水トリー性の向上 共著 平成5年9月 電力中央研究所 研究報告 W92023 (1993). 各種ポリエチレンの水トリー劣化特性を評価し、超低密度ポリエチレンの優れた耐水トリー特性を示した。空間電荷測定により水トリー劣化を非破壊でモニタできることを初めて示唆。(研究計画立案、推進並びに解析)
穂積直裕、石田政義、岡本達希
24 ニューラルネットワークを使用した部分放電パターンによる絶縁材料中の欠陥種類の識別-印加電圧の位相角が測定できない場合の対策- 共著 平成6年3月 電力中央研究所 研究報告 W93012 (1994). 電力ケーブルの接続部における部分放電診断では、電圧位相角を測定する必要があるが、長距離線路ではこの測定が困難であることから、相対位相角のみを含む情報からフーリエ解析を行い、ニューラルネットワークによるパターン診断に持ち込む手法を提案。(実験計画立案に関する協議、実験の推進並びに実験結果の解析)
李峻昊、穂積直裕、岡本達希
25 直流課電下におけるCVケーブル絶縁体中の空間電荷挙動 共著 平成6年5月 電力中央研究所 研究報告 W93017 (1994). 直流ケーブル開発のための基礎特性として、架橋ポリエチレンケーブルに直流を印加したときの内部帯電状況と時間変化を測定。高電界では内部解離によると見られる電荷分布の振動が見られる。(研究計画立案、推進並びに解析)
穂積直裕、鈴木 寛、岡本達希、渡辺和夫、渡辺明年
(博士学位論文)
ポリエチレン中の微小電気トリーの発生・成長現象に関する研究 単著 平成2年10月 早稲田大学 電力ケーブルの絶縁性能向上を目的として、ポリエチレンの局所的絶縁破壊(トリーイング)の発生メカニズムを検討。新しく開発したシステムを用いて、トリー発生・成長現象を従来より極めて高い位置分解能、時間分解能で詳細に観察。発生直後のトリーを電子顕微鏡観察し、ポリエチレンの微小構造がトリー発生におよぼす影響を考察した。部分放電特性などをもとにトリーの発生・成長におよぼす空間電荷影響を考察するとともに、トリー発生から長さ数10μmに成長するまでの過程を説明できるモデルを提案した。
博90-1
著書      合計 3編
学術論文    合計 71編
国際会議論文  合計 74編
総説      合計 15編
紀要      合計 25編
博士学位論文       1編
合   計      189編

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